【苦しむビジネスマンに送りたい、「困難こそ養分である」という哲学】 | BEST TiMESコラム

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苦しむビジネスマンに送りたい、「困難こそ養分である」という哲学

SHOWROOM創業者・前田裕二さんインタビュー③

近年、注目を集める起業家のひとり「SHOWROOM」の前田裕二さん連続インタビュー第3回。証券マン時代を語っていただいた第1回。インドでの原体験を語っていただいた第2回。最終回は“困難”の捉え方。壁にぶつかるビジネスマンにぜひ読んでもらいたい。

■成長するための栄養分は“困難”

 

 8歳で両親を失い、小学生がお金を稼ぐ方法を探り、路上でギターを奏でた前田さん。まさに山あり谷ありな人生を送ってきた彼は「自分にとって“困難”は栄養だ」と話す。

「僕は、これまでの人生を通して困難を乗り越えた先に成長があることをよく理解しています。困難というマイナスがあるからこそ、達成したときに得られる、生きている実感がより強くなる。僕はとにかく成長することが大好きなので、街でも常に『困難はないか、理解できない現象はないか』と、探しながら歩いています(笑)」

 身の回りで見つかる困難には限界があるため、最近では自身が担当するラジオ番組『SHOWROOM主義』でリスナーのお悩み相談を受け付けることもあるそうだ。

 

“困難の先にある成長”が、自分の人生におけるキーワードになっていることに気がついたのは、前職の証券マン時代。当時ひとつの目標に掲げていた「アメリカの本社で働くこと」を果たし、評価を受けていた頃だった。

「入社1年目や2年目、アメリカの本社で働きはじめた頃に比べると、確実に困難が減っていたんです。もちろん、困難がゼロになることはないので仕事をゲームとして捉えたら、ハードなゲームをクリアして快感を得る、という働き方はできました。でも、会社から評価を受けて順調に昇給・昇進しても、そこまで喜んでいない自分にも一方で気がついたんです。その頃には、苦労を乗り越えた先にほしいのは、お金ではなくなっていたのかもしれません」

 自著『人生の勝算』では、当時のことをこう綴っている。

「事実上、アメリカでの日本株営業という仕事でこれ以上上り詰めることはできないのではないか。そんなふうに少し驕った気持ちを持ってしまっていました。山を登り切ってしまった、と、少し虚しさも感じていました」

 そんななか、大切な人の訃報が届いたことをきっかけに「自分は世の中に代替不可能な価値を残せているのか」と自問し、起業を志すことになったという。

 自身について「人よりも内省の時間が長いかもしれない」と話す前田さん。社会人になってからも日記をつけたり、自分の発言を省みる内省の時間を大切にしているという。日頃から自らの考えや自分の身に起きた出来事と徹底的に向き合うことを徹底しているため、自分の人生に必要な要素「困難」や「成長」に気がつくことができるのだろう。

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前田 裕二

まえだ ゆうじ

SHOWROOM株式会社代表取締役社長

1987年東京生まれ。2010年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、外資系投資銀行に入社。11年からニューヨークに移り、北米の機関投資家を対象とするエクイティセールス業務に従事。株式市場において数千億~兆円規模の資金を運用するファンドに対してアドバイザリーを行う。その後、0→1の価値創出を志向して起業を検討。事業立ち上げについて、就職活動時に縁があった株式会社DeNAのファウンダー南場に相談したことをきっかけに、13年5月、DeNAに入社。同年11月に仮想ライブ空間「SHOWROOM」を立ち上げる。15年8月に当該事業をスピンオフ、SHOWROOM株式会社を設立。同月末にソニー・ミュージックエンタテインメントからの出資を受け、合弁会社化。現在は、SHOWROOM株式会社代表取締役社長として、SHOWROOM事業を率いる。


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