《極寒の奥羽本線》見知らぬ人の温かさがジンジン身にしみる豪雪の秘境駅【女子鉄ひとりたび】34番線 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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《極寒の奥羽本線》見知らぬ人の温かさがジンジン身にしみる豪雪の秘境駅【女子鉄ひとりたび】34番線

すべての鉄道を乗りつぶした唯一の女性芸能人が行く、冬の東北・鉄道の旅3回目


元祖鉄道アイドル、今は「鉄旅タレント」として鉄道をアツく語る、木村裕子が日本各地の魅力的な路線を紹介する“女子鉄ひとりたび”『女子鉄ひとりたび』著・木村裕子より)。ついに悲願だった珍名の駅に到達した彼女。ここであっさりインスタばえをパチリ!して帰京かと思いきや、すんなり上手くいかないのが人生。さすがの彼女も困り果ててギブアップ寸前のところで、意外な救世主が現れる……?


■新雪のホームに“親切”な妖精が舞い降りた!?

こう見えてなかなか重労働。雪国のお母さんは逞しいのね。

 さっきまで花びらのように舞っていた雪が、どんどん勢いを増して横殴りになってきた。

 タオルをバッグから出して、頭に巻く。だんだん「雪が好き」とは言えない気分になってくる。体が痛くなってくる。雪かきは重労働だ。

 すると、架線の氷柱を除去するために、保線区の男性がホームに現れた。

 保線の方なら、間違いなくスコップを携行しているはず。貸してほしい。でもそれは厚かましいかな。何よりスコップも保線員の仕事道具ではないか。趣味で訪れているにすぎない私が貸してくれというのは、節度ある鉄道ファンの態度とは言えないのではないか……。

 しばらく迷っていると、保線員の一人から「なにしてるの?」と声がかかる。

 ここに来た理由、ここでやりたいことを、恥ずかしげもなく伝えた。すると声を上げて笑いながら、
「スコップあるけど、使う?」と。

 なんたる幸運! この男性が、突如現れた〝雪の妖精〟に見えた。

 大きなスコップという武器を手に入れた。だが、新雪なので軽く持ち上げられるだろうと思っていたものの、これがなかなかの重量。

 特に下の方に積もっている雪は「ザラメ状」になっていて、すこぶる重い。数回雪かきをしただけで、すぐに腰が痛くなってきた。

 おぼつかない作業に、見かねた妖精さんが手伝ってくださった。さすが雪国のプロだ。みるみるうちに雪が減っていく。

 すぐに「のぞき」の文字があらわになり、いよいよ撮影。「のぞきのポーズ」は人それぞれだと思うが、私はかねて考えていた双眼鏡を覗き込むようなポーズをとった。片手を伸ばして自撮りをし確認すると、駅名標とのツーショットはなかなかのお似合いだ。ツイッターに載せる写真はこれで決まり。

ついに念願の「のぞき」(写真・木村裕子)

 さらに、駅名標を前におどける姿、物思いにふける姿も撮影。長年の夢がかなった達成感をかみしめた

……と、ここで思わぬアクシデントが…!

(35番線へ続く)

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■ベストセラーズより、スゴイ鉄道の本が発売されるお知らせ

木村裕子さんもオドロキ! これ一冊ですべての鉄道が分かっちゃう、お役立ちの本が令和3年5月26日に発売されます。
「この電車、なんて名前なんだろ?」とふと思った時にさっと調べられる、乗り鉄、撮り鉄なら持っていたい必携の書。JRから私鉄まで、ぜんぶの電車が載ってる本は現在、これだけです!


■木村鉄道株式会社より大幅なダイヤ改正のお知らせ(鉄旅タレント卒業します!)

木村鉄道株式会社の社員のみなさん、関係者のみなさん、いつも応援して下さっているみなさんへご報告です。

わたくし鉄旅タレント木村裕子は、来年2021年5月30日(日)を持ちまして、鉄旅タレントから心理のお仕事へ大幅なダイヤ改正(肩書変更)することといたしました。

私には10代の頃、「芸能人になりたい!」と「心理に関するお仕事をしたい!」という2つの夢がありました。

19歳のときに「芸能人行き」の列車を選び、そこでやってみたい夢リスト100個を作って挑戦した結果、なんと芸歴19年でその100個を叶えることができました。

この100リスト達成をキッカケに、昨年からもうひとつの夢だった心理に関するお仕事を副業で始めたところ、有難いことに徐々にお客さんが増えていき、そちら1本で生活できるまでになりました。

心理の仕事の詳しい内容は、

★公式HP  「虐待で育った私が世の毒親問題をめった斬る!毒親との正しい戦い方教えます。」

★概要  30歳まで母の教え「お前は幸せになってはいけない」を守り続けたおバカ。19歳で家出、34歳で親と縁を切るなどを経て現在良好な親子関係に。その経験を生かしてブログ更新中♪  を参照してください。

そのためここでいったん鉄旅タレントに区切りをつけて、30代最後の挑戦として肩書きを変え、新型列車「解毒案内人」行きへ乗り換えすることを決めました。

肩書きは変わりますが、今まで同様、事務所はマセキ芸能社になります。

今後の鉄道関係のお仕事は、

肩書き:解毒案内人
名前:木村裕子
趣味・特技:日本の鉄道を完乗したレベルの乗り鉄(元鉄旅タレント)
主な活動:執筆、講演会、無料・有料相談、メディア出演など

という立場でもご依頼頂ける場合には、喜んでお受けさせていただきます!

(※いったん鉄道関連のお仕事をリセットするため、現在のレギュラーのお仕事は、来年5月末までに卒業という方向で話し合い中です。)

19歳のとき、「芸能界にコネもない、お金もない私がどこまで行けるか!?」と宣言し、ここまで木村鉄道に乗車&応援して下さったみなさんには本当に本当に本当に本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

そのため、今後のコロナの状況にもよりますが、あと半年間で出来るだけ全国あちこちでみなさんと会えるイベントやオンラインイベントが出来ればと思っています!

そしてイベントやメディア等への出演案件がございましたら、ぜひお声がけお待ちしています♪

リニューアルまであと半年、よろしくお願いいたします!

※木村鉄道の廃線ではありません。笑


■映画「電車を止めるな!~のろいの6.4km~」 木村裕子役で出演させて頂きました

廃線寸前の鉄道会社が企画した、起死回生の「心霊電車」企画
カメラを前に社員全員で必死に心霊現象を演出するが
視聴者からの厳しい書き込みで炎上していた。
しかし、丑三つ時に本物の霊現象が起こり始める。
電車は止まることなく走り続け、終着駅まであとわずか...
参加者、そして銚子電鉄の運命は───!?

上映場所のご案内・チケット購入はこちら→https://www.dentome.net/


■松浦鉄道たびら平戸口駅で「女子鉄ひとりたび」絶賛発売中!

松浦鉄道さんのご厚意により、裕子の本を置かせてもらいました! 
特別な特典はございませんが、旅の記念に、お土産に、もし見かけたら買ってくださいね。

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木村 裕子

きむら ゆうこ

 名古屋出身。幼少期から鉄道が好きで、JR車内販売員を経て元祖鉄道アイドルから鉄旅タレントへ。2015年に日本の鉄道全線完乗達成。国内旅行業務取扱管理者の資格を持ち、カルチャースクールで講師も務める。 現在は月に7本の連載を始め、「アメトーーク!『鉄道ファンクラブ』」(テレビ朝日)に出演するなど多数メディアでも活躍中。 趣味は「列車に乗っておもしろい場所に訪れる」ことが好きな乗り鉄。他に、変な神社・変な食べ物・変なホテル紹介が得意。著書には『木村裕子の鉄道一直線』(ぶんか社)のほか『木村裕子の鉄道が100倍楽しくなる100鉄』(天夢人)などがある。


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  • 裕子, 木村
  • 2019.12.25