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【My G-SHOCK Memory】 「思い出のモデルは、35周年のアニバーサリーで実現した、ピガールとのコラボモデル。オーナーと直接ブリーフィングを重ねることができたのは、とても素晴らしい経験でした」

 とにかくモデル数が多いので、大抵の企画は既に実現化しているんです。そこで思い切って大胆な企画を立てようとしても、タフネスを軸としたG-SHOCKらしさは失えません。守りながらも新しさを提案するバランスに、いつも苦労しています。だから、毎回新製品が完成したときには、うれしさと同時にまたひとつハードルが上がってしまったと、素直に喜べない自分がいます(笑)。

ーーG-SHOCKの新企画は、どんなプロセスで決まるのですか。

 極端に言えばなんでもありなんです。だから、アイデアを出すのは企画部からだけじゃなく、デザイナーからでも営業からでも、技術者からでも、誰が何を言ってもいいんです。一見混乱しそうなイメージがありますが、タフネスという共通認識があるから、風呂敷を広げても最終的にブレないんです。「人」が集まり知恵を出し合うことで各企画がブラッシュアップされ、より強い企画が生まれてきます。

ーーアイデアはどこから得ていますか。

 調査を徹底して行なっています。単なるマーケティングじゃなく、例えば過酷な環境下で使って頂いていると聞けば、現場を訪れてヒアリングし、足りない機能などを探ったりしています。また、マーケット調査のため海外へ定期的に足を運んでおります。営業、デザイン、企画でチームを組み現地の市場状況、トレンドなどを把握し、そこから生まれてくる企画もあります。直近ではインド、ベトナムへの調査で様々な刺激を現地からいただきました。コラボモデルの場合も、可能な限り私が直接担当営業と足を運んでいます。35周年アニバーサリーモデルであるPIGALLEとのコラボも、デザイナーと直接ブリーフィングを重ねました。G-SHOCKは現場主義なんです。

ーー企画が行き詰まったときには、どう解決をしていますか。

 

 とにかく情報網を広げます。そのためには、プライベートでもアンテナを広げておく必要があります。しかし、そんな中でも行き詰まることがどうしてもありますが、その時はデザイナーも営業もみんなでとことん膝を付き合わせるしかないですね。みんな仲がいいんです。お酒を飲みに行くこともよくありますし。行き詰まっている時は、企画部が槍玉に挙げられがちですけど(笑)。最近の流行りは打ち合わせで行き詰ったら、皆で甘い物を食べて気分を変えています(笑)。

ーースマートウォッチなど多機能化著しい時計ですが、G-SHOCKは今後どんな進化をするのでしょう。

 タフネスという柱に結びつかなければ、どんなに良い機能やデザインでも採用はされません。例えばカメラ機能も、単に写真が撮れるというだけでは採用されません。仮に搭載するとしたら、スマホを持ち合わせていない、タフな環境下で簡単に撮影ができる、そんな環境で撮影したデータが後でスマホに連動できるなど、G-SHOCKのコンセプトと合い、目的を持った機能としてならあり得ます。あくまでG-SHOCKらしさにこだわり続けます。この道をゆくだけ、という感じですね。