残念ながら、この世の真実というものは、まだまだ人権も男女平等も幻想だ。殺されたら殺され損だ!(藤森かよこ【馬鹿ブス貧乏】⑰) |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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残念ながら、この世の真実というものは、まだまだ人権も男女平等も幻想だ。殺されたら殺され損だ!(藤森かよこ【馬鹿ブス貧乏】⑰)

セックスについて [苦闘青春期(37歳まで)] 


「誰も本当のことを言わないから、ブスで馬鹿な私が本当のことを言う!」と元祖リバータリアン(超個人主義的自由主義)アイン・ランド研究の第一人者である作家・藤森かよこ氏がペンで立ち上がった。
 氏のものした『馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』(KKベストセラーズ)は4刷を超え(以下、「馬鹿ブス貧乏」と表記)、多くの女性を勇気づけた「革命の書」である。アラフォー読者からの要請が殺到。今月21日より、第2弾
『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。が出版される。
 そこで、今回、藤森氏のご厚意に預かり『馬鹿ブス貧乏』の長いまえがきから第1章まで再構成し、「若いほど」役立つと低スペック女子が37歳までにやるべき本当のことを転連載で教えてくれる。まさに「馬鹿ブス貧乏」で生きるしかない女性が最高に幸せになる本当のサバイバル術である!


■世界はまだまだ無法なジャングル 

 残念ながら、この世の真実というものは、まだまだ人権も男女平等も幻想だ。殺されたら殺され損だ。弱くて運が悪ければ、不用心ならば、酷いめにあう。

 女性は、いざとなれば体力的には男性に負ける。白兵戦(はくへいせん)になれば負ける。あなたがカンフーの達人でなければ、マグナムでもイサカ・ショットガンでもぶっ放して早々とけりをつけることができないならば、負ける。負ける戦争をしてはいけない。

 女性はうっかりすれば妊娠する。妊娠した結果を引き受けるのは女であるなんてことは、もう散々言われて古典的なことだ。しかし、古典的でも何回も何回も繰り返ししつこく言っていい。

 妊娠中絶をし損ない、強姦男の子どもを産んでしまったが、可愛くもないし気持ち悪いので授乳しなかったら、都合よく死んでしまったのでよかったよかったと言うわけにはいかない。乳児虐待で逮捕される。

 私は、今の科学技術ならば、生理など数時間で終わらせることができるのではないかと疑っている。妊娠など必要ないのではないのかと思っている。

 なんで10ヶ月間も栄養素を取られて腹にかかえていなくてはならないのか。みな試験管ベビーでいいのではないか。人工授精でいいのではないか。授精卵が細胞分裂して胎児になるまで培養(ばいよう)する装置はないのか、と思っている。ここだけの話ですが。

 しかし、これ以上女にラクをさせるのは、女を自由にするのはまずいという理由からか、生殖の問題は、今のまんまの原始的スタイルで捨て置かれている。 

 そうまでして産んでも、子育てに良い環境は与えられないことが多い。なのに育児の責任は一方的に母親にばかり課せられがちだ。子どもの父親がいつまでも子どもで父親になれない。妻や子どもを守るどころか、自分のことで精一杯な男が少なくない。

 あなたは、自分の人生の重荷になりかねない子どもを持つリスクについては考えざるをえない。何よりも、ブスで馬鹿で貧乏な自分の遺伝子を残す意味があるのか。そんな遺伝子しか持たない人間の再生産に意味があるのか。

 つまり、自分を冷静に査定できる人間ほど結婚をためらうし、子どもを産むことに積極的になれない。少子化になるのはあたりまえだ。

 まあ、少子化でも心配することはない。科学技術の発展で、人間はほぼ不老不死になりかねない未来が予測されている。ユヴァル・ノア・ハラリというイスラエルの歴史学者が書いた『ホモ・デウス︱テクノロジーとサピエンスの未来』上下巻(柴田裕之訳、河出書房新社、2018年)を読んでみてください。ほとんどサイエンス・フィクション的御伽噺(おとぎばなし)に思える内容が書かれているが、実現するかもしれない。

 人間が死ななくなると人口が増えるので、人口減など心配する必要はなくなる。そういう時代になれば、子どもを産むのも育てるのも一種の贅沢な趣味娯楽となる。

 話が逸(そ)れた。ともかく、青春期において、あなたがすべきことは多いので、性犯罪の犠牲者になっている暇はない。くれぐれも用心しましょうという話である。

(第18回につづく馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』より再構成

KEYWORDS:

年末年始「最大」の問題作
低スペック女子(馬鹿ブス貧乏)
「ホンネ」の生き残り術第2弾‼️

藤森かよこ・著
『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。』

12月21日より全国書店・アマゾンほかにて発売‼️

 

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藤森 かよこ

ふじもり かよこ

1953年愛知県名古屋市生まれ。南山大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課 程満期退学。福山市立大学名誉教授で元桃山学院大学教授。元祖リバータリアン(超個人主義的自由主義)である、アメリカの国民的作家であり思想家のアイン・ランド研究の第一人者。アイン・ランドの大ベストセラー『水源』、『利己主義という気概』を翻訳刊行した。物事や現象の本質、または人間性の本質を鋭く突き、「孤独な人間がそれでも生きていくこと」への愛にあふれた直言が人気を呼んでいる。  

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