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【除夜の鐘「知っとく」クイズ】撞き方でご利益がアップ !? 初詣の正しい作法Q&A

神仏のご利益にあずかるために、参拝のマナーとしきたりの意味を案内しよう

 クイズの答え
A.
①中国
②僧侶に修行の時を知らせるため。つまり、チャイムとして鳴らされた
③除夜の鐘の回数は108回
④108回は人間の「煩悩(ぼんのう:妄念、欲望)」の数といわれる
②力を入れすぎないこと。強く叩くと「雑音」のように聞こえるから。

【解説】

 梵鐘は仏教誕生の地であるインドにはなく、中国が発祥。そこから朝鮮半島を経て日本に伝わったもので、もともとは僧侶に修行の時を知らせるために鳴らしていた。
 大晦日に108回鳴らす習慣がいつごろ始まったかは定かではないが、それが煩悩の数を表すことはよく知られている。
 鐘を撞くときは、力を入れすぎると音が割れ、雑音のようになるので、適度な力になるように心がけたい。
 一度撞いたら合掌し、心の中で、自分を戒める言葉を念ずる。他の人が撞く音を聞きながら念ずるのもよい。
 それを繰り返しているうち、次第に煩悩が遠ざかり、きれいな心で新年を迎えられる。

監修:田中治郎さん 
1946年、宮城県生まれ。宗教研究者、文筆家。横浜市立大学卒業後、おもに仏教書の編集に携わる。現在は、日本の宗教についての執筆、講演活動に あたる。著書に『お寺と神社の作法ブック』(学研)、『面白いほどよくわかる日本の宗教』(日本文芸社)など多数。

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田中 治郎

たなか じろう

1946年、宮城県生まれ。横浜市立大学卒業後、出版社に勤務。現在は仏教書やエッセイなどの執筆にあたる。著書に『面白いほどよくわかる日本の宗教』『くじけない心をつくる禅の言葉』(以上、日本文芸社)など多数。


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