【東急池上線、半日かけて沿線散歩】 | BEST T!MESコラム

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東急池上線、半日かけて沿線散歩

短いにもかかわらず、見どころの多い路線

 10月9日に一日無料乗車で話題になった東急池上線。横浜での仕事ついでに乗りに行ったのだけれど、大変な混雑で途中下車もままならならず、満員電車に乗り通しただけだった。悔しいので、日を改めて、9日の雑踏とは打って変わってのんびりとした平日に再訪した。

 池上線の起点は五反田駅。JR山手線の高架ホームのさらに上に小さなホームがある。頼りなげに高いところに建っていてスリリングな感じもする。ホームの端から下を見下ろすと目黒川が流れている。この川を恐る恐る渡るようにして池上線の旅はスタートする。電車は3両編成で、東京都内の電車にしてはミニ編成である。地下鉄と相互直通運転をしていないので、どこか超然としたローカルな雰囲気が漂っている。

五反田駅を出ると目黒川を渡る

 目と鼻の先の大崎広小路駅に停まったあとは、いつの間にか地上に降り、住宅密集地を走ると戸越銀座駅に着く。2016年に「木になるリニューアル」として、斬新な木造の屋根がホームを覆い、ユニークな姿の駅となった。

ホームの屋根がユニークな戸越銀座駅

 これを無視するわけにはいかない。途中下車をして改札を抜けると、目の前が戸越銀座商店街。平日の昼前だったから閑散としていたが、普段はかなり賑わっているようだ。

池上線沿線の繁華街・戸越銀座

 再び電車に乗って、東急大井町線との乗換駅旗の台を過ぎ、地下にある長原駅を過ぎると洗足池駅に到着する。

異色のツートンカラーの電車

 往年の塗装を模したツートンカラーの電車とすれ違う。3両編成の池上線の車両は、結構バラエティに富み、次はどんな電車がやってくるのか楽しみである。古びた駅舎を出て、中原街道を渡ると目の前が洗足池。都会のオアシスだ。無料乗車の日は池のボートも無料で長蛇の列だったが、この日は閑散としていた。

次のページこの日は閑散としていた洗足池

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野田 隆

のだ たかし

日本旅行作家協会 理事

1952年名古屋生まれ。日本旅行作家協会理事。早稲田大学大学院修了。 蒸気機関車D51を見て育った生まれつきの鉄道ファン。国内はもとよりヨーロッパの鉄道の旅に関する著書多数。著書に『テツに学ぶ楽しい鉄道旅入門』(ポプラ新書)『にっぽん鉄道100景』『テツはこんな旅をしている~鉄道旅行再発見』(平凡社新書)『定年からの鉄道旅行のススメ』 (洋泉社新書) 『テツ道のすゝめ』(中日新聞社)『愛知県 駅と路線の謎』(洋泉社新書y)など。



ホームページ http://nodatch.travel.coocan.jp/


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