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GMO、DMM、SBI…大手企業が続々参入。もう「仮想通貨」は他人事ではない

仮想通貨で知る、ブロックチェーン入門⑤

GMOおよびDMMのマイニング事業への参入

 ビットコインのマイニングは、これまで、その大半が中国で行われていましたが、国内企業としてGMOおよびDMM.comが仮想通貨マイニング事業への参入を表明しました。

 マイニングとは、ビットコインなど仮想通貨の基盤技術であるブロックチェーンを構成する一要素で、ネットワークに対してコンピュータの計算リソースを貸し出し、その報酬に仮想通貨を得られることを指します。

 仮想通貨のマイニング事業で重要なのは、報酬として受け取れるビットコインの価格が、多くのコンピュータを用意するコストと、それを稼働させ続ける電気代に見合うかどうかです。

 そのため、これまでは電気代の安い中国でマイニングが盛んに行われてきた事情があります。

 GMOやDMM.comが参入を決めたことは、これらのコストがあったとしてもビットコインの将来性を考えると十分にリターンがあると判断したからでしょう。

 また、中国においては、マイニングについても規制が予想されるなか、日本企業がマイニングにおいてトップシェアを狙える可能性も出てきたことが大きいでしょう。

 マイニング事業でトップシェアを取るということは、たとえば金採掘における金の採掘権を独占できることとほぼ同義です。したがって、そこから得れる収益は莫大です。

 国内企業では、SBIもマイニング事業に着手すると噂されており、まだまだ他の企業が参入する可能性はありそうです。

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森川 夢佑斗

もりかわ むうと

京都大学在学中にAltaApps株式会社を創業し、仮想通貨のウォレットアプリ開発やブロックチェーンに係るコンサルティングを行う。現在は、株式会社Gincoの代表取締役として、仮想通貨時代の新たな銀行の構築を目指す。著書に『ブロックチェーン入門』(ベスト新書)、『一冊でまるわかり暗号通貨2016~2017』(幻冬舎)など。


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