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【528年前の今日:コロンブス・デー】世界史から見る戦国時代・・・10月12日、アメリカ大陸の発見は先住民にとって侵略記念日

平民ジャパン「今日は何の日」

◼︎日本の江戸時代~明治維新はアメリカの「インディアン戦争」期

アメリカの原住民を追い詰める白人入植者たち(写真:An 1899 chromolithograph of U.S. cavalry pursuing American Indians, artist unknown/パブリックドメイン)

 

 現在の北米において1620年代に始まり1890年まで続いた270年余りにわたる、白人による暴虐と一方的な略奪を総称して「インディアン戦争」と呼ぶ。江戸時代~明治維新とほぼ同じ期間に、アメリカ先住民は絶え間ない大量殺戮の犠牲者となり、強制移住させられて何も無い僻地に幽閉され、貧困と疫病と屈辱にまみれて滅ぼされた。

  それぞれの国家形態と豊かな文化をもつ500を優にに超える部族がいたが、ナチスドイツによるホロコーストの犠牲者より、はるかに多いと推定される数の先住民が無差別虐殺と疫病によって民族浄化された。アメリカではこれが長年、野蛮なインディアンに対する勇敢な植民者の聖戦として見事に創作・美化された。世界中が騙された。現実は残虐過ぎて、欧米ではもちろん、半欧米化された日本でも、学校では教えられない。

 東京と沖縄を焼き尽くし、原爆を2個も落として一億玉砕を止めてくれた、実質的宗主国様であるアメリカでは、10月12日(現在は10月第2月曜日)のコロンバス・デーを合衆国政府の公式な祝日としている。

 何を記念し、何を祝うかは、その国と国民の自己認識、過去の解釈、そして未来を表す。南北アメリカ諸国では「新世界を発見」し、先住民を凌辱して滅ぼした侵略者たちを、自らの祖先として祀っている。最底辺の白人ですら、征服者の末裔だと信じているから、おそれいる。

 バテレンたちのどす黒い野望を知らずに、アメリカ人もフランス人もロシア人もトルコ人すらも、みな同じ白人さんに見えて区別がつかず、キリスト教徒でもないのに十字架のペンダントを下げてスマイル、ピースサインしているジャパン平民はもっと、おめでたい。

 自分が誰なのか、誰になぜ支配されているかの自覚がない。
 それが奴隷というものだ。

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猫島 カツヲ

ねこじま かつを

ストリート系社会評論家。ハーバード大学大学院卒業。

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