通算1324勝、そして1180敗。加藤一二三氏に聞く「負けパターン」の法則 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

通算1324勝、そして1180敗。加藤一二三氏に聞く「負けパターン」の法則

加藤一二三さん9月毎日更新 Q2. 「負けパターン」のようなものはあったのでしょうか

6月に現役を引退した、将棋界のレジェンド・加藤一二三九段。勝利対局1324、そして敗戦対局1180は歴代1位。あえて聞いてみた「負けパターン」について。

通算1180敗。共通する負けパターンとは?

 私は62年10ヶ月の現役生活を送ってきました。1324回勝利を収めましたが、まあ負けた数も多いんです(笑)。負けた時の敗因を分析しますと、その多くがあわてて戦ったためによるものです。

 私は、「あわてないで落ち着いて戦え」という言葉を座右の銘にするくらい、あわてないことに注意を払ってきました。

 将棋には持ち時間がありますから、持ち時間を使いすぎて残りわずかとなると、どうしても焦ってしまうんですね。すると、こちらが優勢の状態でも逆転負けしてしまうケースも多いのです。

次のページ負けパターンを意識し、中原名人を破った戦略

KEYWORDS:

オススメ記事