◆幻の「自転車並進可」を求めて、滋賀県へ

「自転車並進可」の標識は、青地の正方形の中に自転車に乗った人の正面図が並んでいるデザインだ。自転車関連の道路標識は数多いが、ほとんど自転車を横から見た絵柄であり、正面図はこれだけである。前からのシルエットだけで自転車を表現するのはなかなか大変だったろうな、と余計な心配をしてしまう。

写真を拡大 「自転車並進可」標識

 先日、そのウルトラレアな一品を見学する機会があった。琵琶湖東南岸の街、滋賀県野洲市にそれはある。

 駅からレンタサイクルをこいで、国道477号を目指す。この477号、もう少し西へ行くと、狭い道幅、強烈な急坂、荒れ果てた路面と三拍子揃った、京都市内とは思えぬ「酷道」区間があることで、一部では大変に有名な道だ。一方でこうしたレア標識まであるわけだから、道路ファン的には非常に訪れ甲斐のある国道である。

 走ることしばし、目的の地へ到達する。目標の物件は、琵琶湖へ注ぐ家棟川沿いのサイクリングロードにある。ついにレア標識界のレジェンド、「自転車並進可」とご対面である。

写真を拡大 伝説にめぐり逢えたこの感動。
写真を拡大 けっこう年季が入っている。
次のページ 国道を挟んだ反対側にも