全国で2カ所だけ。幻の道路標識を求めて滋賀県・琵琶湖へ向かった | BEST TiMESコラム

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

全国で2カ所だけ。幻の道路標識を求めて滋賀県・琵琶湖へ向かった

【毎月20日更新】世にも奇妙な道路標識 第3回:幻の「自転車並進可」を見に行く

◆幻の「自転車並進可」を求めて、滋賀県へ

「自転車並進可」の標識は、青地の正方形の中に自転車に乗った人の正面図が並んでいるデザインだ。自転車関連の道路標識は数多いが、ほとんど自転車を横から見た絵柄であり、正面図はこれだけである。前からのシルエットだけで自転車を表現するのはなかなか大変だったろうな、と余計な心配をしてしまう。

写真を拡大 「自転車並進可」標識

 先日、そのウルトラレアな一品を見学する機会があった。琵琶湖東南岸の街、滋賀県野洲市にそれはある。

 駅からレンタサイクルをこいで、国道477号を目指す。この477号、もう少し西へ行くと、狭い道幅、強烈な急坂、荒れ果てた路面と三拍子揃った、京都市内とは思えぬ「酷道」区間があることで、一部では大変に有名な道だ。一方でこうしたレア標識まであるわけだから、道路ファン的には非常に訪れ甲斐のある国道である。

 走ることしばし、目的の地へ到達する。目標の物件は、琵琶湖へ注ぐ家棟川沿いのサイクリングロードにある。ついにレア標識界のレジェンド、「自転車並進可」とご対面である。

写真を拡大 伝説にめぐり逢えたこの感動。

写真を拡大 けっこう年季が入っている。
次のページ国道を挟んだ反対側にも

KEYWORDS:

オススメ記事

佐藤 健太郎

さとう けんたろう

1970年兵庫県生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。大手医薬品メーカーの研究職を経て、サイエンスライターとして独立。文系の読者にもわかりやすい解説で定評があり、東京大学大学院理学系研究科の広報担当特任助教として東大の研究実績を対外発信する業務も担当した。『医薬品クライシス』(新潮新書)で2010年科学ジャーナリスト賞、2011年化学コミュニケーション賞を受賞。著書はほかに、『「ゼロリスク社会」の罠』『化学で「透明人間」になれますか?』(ともに光文社新書)、『炭素文明論』(新潮新書)、『ふしぎな国道』『世界史を変えた薬』(ともに講談社現代新書)などがある。


この著者の記事一覧