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本当の「休息」とは「自分の時間」をつくること

自律神経研究の第一人者が直伝する日本人の休み方⑤

休み方が変われば人生も変わる

──リセットすると、どんないいことがありますか?

「侵害されている」という発想から自由になるだけで、人は能動的に変わります。それによって、いかようにも自分の時間をつくれます。

 それどころか、仕事の時間さえも自分の時間にできます。たとえば、営業先から会社に帰ってきたとき、エレベータで自分のフロアに戻ればそれはいつもと同じ仕事の時間ですよね。でも、階段を使って足腰を鍛えることに使ったら、その瞬間から自分の時間に変わるのです。

──なるほど。そういう気づきは必要ですね。私たちが、それをうまくやっていくコツってありますか?

 実際に検証してもらうのが一番です。

 最初に、過去一週間くらいの自分の生活を振り返ってみてください。紙を用意して、一週間にやったことを全部、どんな小さなことも、思い出せることはすべて書き出します。

 それができたら、今度は二つの視点から徹底検証していきます。

 まず、「本当にそれはやる必要があったのか、やって得るものがあったのか」。

 次に、「それをやるにあたって、自分の時間に変えられるチャンスはなかったか」。

 この二点から徹底して検証すれば、「やる必要のないことに使っていた時間」や「必要であっても、その中で自分のものにできた時間」が見えてきます。

 それらを自分のために使うことで、人生はまったく違ったものになるはずです。
 

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小林 弘幸

こばやし ひろゆき

1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。1987年、順天堂大学医学部卒業。1992年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導にかかわる。著書に『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版)『自律神経を整える「あきらめる」健康法』(KADOKAWA)『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)『「ゆっくり動く」と人生がすべてうまくいく』(PHP研究所)など多数。


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