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《JR青梅線》私を滝行(たきぎょう)へ連れてって♡前編【女子鉄ひとりたび】10番線

鉄道には夢がある。いや夢しかない。この赤い糸が、あなたにつながりますように。~裕子~


元祖鉄道アイドル、今は「鉄旅タレント」として鉄道をアツく語る、木村裕子が日本各地の魅力的な路線を紹介する“女子鉄ひとりたび”『女子鉄ひとりたび』著・木村裕子より)。今回はいま若い女性の間でひそかにブームになっているという「滝行」にチャレンジするために、東京都の秘境である御岳山へ向かっていただいた。


■くっきーよりタッキーより滝に会いたい♡

 ケーブルカーは、未知の世界へ連れてってくれる乗り物だと思っている。
 なかでも、御岳登山(みたけとざん)鉄道(以下、通称御岳(みたけ)ケーブル/東京都青梅(おうめ)市)は特にすごかった。私を「滝行」の世界へ誘ってくれたからだ。

 実は、小学生のころから滝行に興味を持っていた。当時放映していたバラエティ番組では、罰ゲームとして滝行するのがお約束だった。それを見て、
「楽しそう。私もやってみたい!」と羨ましく思っていた。私のメンタリティは一般的なそれとは少々異なるらしい。
 芸能界に入り、ずっとそのときを待っていたのだが、誰も滝行という罰を与えてくれない。そりゃそうだ。鉄道タレントに体を張るお仕事は来るわけがない。自分から手を伸ばさない限り、こんなレア体験が舞い込んでくることはありえない。
 余談だけど、私は数年前まで、当時・北野武さんが所属されていたオフィス北野でお世話になっていた。どういうわけか、あのときテレビの中で滝に打たれていた、たけし軍団さんの後輩となったのだ。
 そこでグレート義太夫さんにお伺いしてみると、
「あんなもの、プライベートでやるもんじゃないよ〜(笑)」
と教えてくれた。だけどそれを聞いて、ますます興味が湧いた。
 ある年の夏、乗りつぶしのために御岳ケーブルを訪れることに。山頂には何があるのかなと調べていると、滝行がセットになった宿坊(しゅくぼう)があると知った。
「死ぬまでにやってみたいリスト」に入っている滝行ができるチャンスだ! 怖気(おじけ)づくことなく、すぐに予約を入れた

御嶽駅。雑草ボーボーで、すでに東京都とは思えない秘境感があるが、ケーブルカーの駅はここからさらにバス便!

 御岳ケーブルの起点はJR 青梅(おうめ)線・御嶽(みたけ)駅からバスで10分の滝本(たきもと)駅。「青春18きっぷ」で乗り歩きをしながら向かおう。

 新宿から中央線に乗り、立川で乗り換えて青梅線へ入る。
 すると青梅駅を境に、風景が一変した。ここより東は都市近郊風景が続いていたのに、突然東京都内とは思えない深山幽谷が広がって、山と川の近くを走っていく。
 列車本数も青梅より西は少なくなり、時には45分以上間隔が空くこともある。そのため、上下線を組み合わせて、行ったり戻ったりするジグザク行程で効率よく回ることにした。
 青梅線はユニークな名称の駅が多く、駅名標を見るのも楽しい。
 河辺(かべ)・福生(ふっさ)は都市近郊区間の駅でそれなりに知名度も高いけど、小作(おざく)・日向和田(ひなたわだ)・軍畑(いくさばた)・鳩ノ巣(はとのす)となると読める人も少ないのでは……。
 都市の間近にあるため、景勝区間でも座席はボックスシートではなく、通勤車両によく見られるロングシートだ。身体を捻って、背中側の窓の風景を眺める。

(11番線へ続く)

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■「女子鉄ひとりたび」出版記念イベント・レポート【その⑦】


イベントの後半で、うれしいハプニング!
ご招待ではなく、なんと自腹で本を購入して、このイベントに参加してくれたという、
鉄道アーティストの小倉沙耶さん。
思わぬ「サプライズ・ゲスト」に、会場のファンもビックリ! シャッター・チャンス到来!
これもひとえに裕子さんの人望のなせるわざだと、感心せずにはいられません。

開催:大阪 2020年1月13日 旭屋書店なんばCITY店 特設イベントスペース


■水間鉄道に「女子鉄ひとりたび」ヘッドマーク電車走った!

掲出日程:2020年1月11日~1月20日(10日間)
掲出車両:1003(青ライン/貝塚駅側)
走行日:1月15、16、18、19、20日

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木村 裕子

きむら ゆうこ

タレント

元・鉄道アイドル。現・鉄旅タレント。

愛知県名古屋市出身。所属事務所はオフィス北野→マセキ芸能社。 幼少期から鉄道が好きで、元JR車内販売員を経て、元祖鉄道アイドルとしてデビュー。2015年に日本の鉄道全線完乗を達成。国内旅行業務取扱管理者の資格を持ち、カルチャースクールで講師も務める。

現在は「アメトーク(テレビ朝日)」出演など、テレビやラジオなど幅広いメディアで活躍中。


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