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【宝塚記念】鳴尾記念からの上積み期待のレッドジェニアルが大波乱を演出!

今年上半期の総決算となる夏のドリームレース。有馬記念でリスグラシューに◎を打った征木由基人氏も今回が最終レース。有終の美を飾るために選んだ推奨馬とは?

宝塚記念


 今回の重賞予想は6月28日(日)に行われる【宝塚記念 阪神 芝2200m】を取り上げる。征木由基人氏の結論ははたして……?


■ルメールが勝つならデムーロは馬券圏外必至!

 今週はいよいよ上半期の大一番、宝塚記念。アーモンドアイもフィエールマンも出走しないのにファン投票する意味あるのか!?という書き始めを予定していたのだが、街中に立っている都知事選の候補者を眺めると、「これよりマシか…」と、つい呟いてしまった。
 そんな、都知事選より好メンバーが揃った宝塚記念をさっそく予想していこう。

 今回、小池百合子の役割を果たすのがサートゥルナーリアだろうか。対抗格が牝馬ばかりなので、ややこしい表現だが、小池百合子もサートゥルナーリアも、“魅力はないが弱点もない”という部分は似ている気がする。

 ノーザンFが毎回のように褒めまくり、それを忖度してなのか評論家もGIという大舞台で安易に◎を付けてきた1頭だ。ダービー、天皇賞(秋)と2度の詐欺を働きながら、今でも多くの支持を集めているのは、ロビー活動の成果だろう。 

 ただ、今回負けたらノーザンF&競馬マスコミが行うファンへの洗脳も弱くなるのは確実で陣営に余裕はない。これだけの実績がありながら、“背水の陣”という空気が漂っているのは、自業自得とも言えなくはないが、口が効けない馬にとっては可愛そうな話。常に人気過剰で、個人的には好かない馬ではあるが、今回がキャリアの中で一番力が入っているという意見には賛成だ。牝馬2頭に人気が少しでも流れるようなら、この馬から入るのが自然だろう。

 人気馬を◎に置いた場合、相手に「ホリエモン新…」じゃなかった大阪杯組を推すのは、決して賢明とはいえないだろう。大阪杯組の中ではラッキーライラックよりクロノジェネシスを推したかったが、この枠は嫌な材料。少なくともラッキーライラックよりも内枠を引いてケリをつけてから、サートゥルナーリアへの挑戦権を得るイメージを持っていたので、ラッキーライラックより外枠に入った時点で、運が向いているとは言い難い。同じく、ブラストワンピースも神様が大外枠に指定したということは「要りませんよ」というサインだろう。ここは手を出したくない。

 であれば、枠順抽選で自滅した2頭より、実際に大阪杯も勝っているラッキーライラックを上位に見立てるべきか。

 ただ、デムーロがGIを勝つときは、ルメールが2着に入ってくるが、ルメールが勝つときはデムーロが馬券圏内に入りにくいというデータがある。能力を考えると、サートゥルナーリアの相手筆頭の有力馬だが、配当的妙味も考慮すると他の組から相手を選びたい。

 そこで注目したいのがレッドジェニアル。今回人気では低評価だが日経新春杯では1番人気にも推されたほど4歳世代の中では注目を集めていた馬。牝馬の方が活躍が目立っている世代ではあるが、サートゥルナーリアという大将の次点候補ぐらいにいてもおかしくない1頭。サートゥルナーリアや大阪杯組に人気が集まっているが、本来はしっかりと鳴尾記念あたりを叩いてきた馬の方がアドバンテージはあるはず。京都新聞杯で負かしたロジャーバローズが、後にダービーを制し、サートゥルナーリアを負かしているのだ。そんな単純な話ではないことは承知の上だが、3段論法では十分勝負になる計算だ。
 今回はこの連載では私にとってのラストラン。買い目を絞って、ぜひ私の買い目で勝負してもらいたい。 


< 征木由基人による“最強”予想  >

【宝塚記念】
◎⑤サートゥルナーリア
○⑧レッドジェニアル

【馬単・ワイド】
⑤ → ⑧

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征木 由基人

まさき ゆきと

小さい頃から競馬場が動物園代わりで毎週のように父へ連れられて東京競馬場へ。まだ30代だが90年代の競馬にインスパイアされており、厩舎&騎手の勝負パターンに精通している馬券師。JRAだけでなく地方競馬にも精通している根っからの競馬好き。データだけではなく人間の思惑などを取り入れた予想手法はAI系全盛時代の予想術に一石を投じることになるだろう。netkeibaでも馬券予想家として活躍中。  

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