「大変なことになっている」成田悠輔氏、高まる排外主義に危機感「メガネのような存在になって」

10月1日、都内で行われた「日本メガネベストドレッサー賞2025」表彰式に、成田悠輔(39)が登場。トレードマークの非対称メガネで経済界部門を受賞した経済学者が、異例のスピーチで現代社会に鋭いメッセージを送った。
「メガネというのは、救いだなという気がするんです」スピーチでいきなりこうブチ上げた成田。続けて「私事なんですが、目の悪さだけに自信がありまして。裸眼だと視力が0.01とか、今も全く何も見えなくて、何か光る雲が目の前にあるという感じ」と、自身の状況を説明した。

さらに「太古の昔だったら、あっという間に死んでしまっていたんじゃないか」と続け、「すぐに外敵に襲われちゃいそうですし、仲間からはぐれて、どうにもこうにも立ち行かなくなりそう」と、メガネのない時代を想像。「そう考えると、今、自分のような人間が生きているということもメガネのおかげ」と、感謝の念を表した。
そして「メガネっていうのは弱いものとか、ちょっと変わったもの、そういうものに救いの手を差し伸べてくれる。社会の中に包み込んでくれるっていうとてもありがたい存在」と話を大きくしつつ、「日本でも世界でも、弱きものとか異なるものを追い出してしまうみたいな動きがすごい高まってる」と、社会の空気に言及。成田は過去、“高齢者の集団自決”などの提案が切り抜かれ、炎上も経験しているが、根底には弱者への優しい眼差しがある。
「排外主義が高まってるとか、外国人嫌悪とか外国人差別が大変だみたいな話。日本でもアメリカでもそれ以外の国でも大変なことになってると思うんです」と、世界的な問題として指摘した。そして再び「今の社会に求められているのは、そういうメガネの精神なのかなと。なので日本も世界も、そんなメガネのような存在になってもらえたらな」とメガネの話題に落として、スピーチを締めくくっていた。

取材・撮影:BEST T!MES編集部