【特集】プレオープンで露呈した「ジャングリア」の実態――親子客が体験した“地獄のテーマパーク”【林直人】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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【特集】プレオープンで露呈した「ジャングリア」の実態――親子客が体験した“地獄のテーマパーク”【林直人】

 

■ 子どもたちが“灼熱のベンチ”で熱中症寸前――屋根も水もない「地獄絵図」

 

 さらなる問題は、施設設計の致命的な甘さだ。屋外の待機場所にはまともな日陰がない。唯一の遮光は、風になびく“薄い幕”のみ。炎天下の中、熱中症でぐったりした子どもを看病する母親たちの姿がいたるところにあった。

 「クーラーがあるのはレストランとお土産ショップ、そしてスパだけ。あとは全部、外」と語る体験者。家族連れは汗だくでぐったり、ベビーカーの列は動かない。あまりの設計ミスに、ある母親は「このままじゃ誰か倒れる」と怒りをあらわにした。

 

■ これが“30倍の水”? 失笑レベルのウォーターショー

 

 ジャングリアが自信満々にうたう「日本最大級! 30倍の水量を使ったウォーターショー」。だが、実際に目の当たりにした観客は開いた口がふさがらなかったという。

 「台湾の遊園地で本物を見てきた私たちにとっては、まさに“失笑レベル”の演出。なにが30倍なのか、まったくわからなかった」と語る参加者。打ち上げられる水の勢いも、演出の構成も稚拙。子どもすら「これで終わり?」と戸惑うレベルだったという。

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林直人

はやし なおと

起業家・作家

1991 年宮城県生まれ。仙台第二高等学校出身。独学で慶應義塾大学環境情報学部に入学(一般入試・英語受験)。在学中に勉強アプリをつくり起業するも大失敗する。その後、毎日10 分指導するネット家庭教師「毎日学習会」を設立し、現在に至る。毎年100 人以上の生徒を指導し、早稲田・慶應・上智を中心に合格者を多数輩出している(2021 年早慶上智進学者38 名・7/20 時点)。

著書に『うつでも起業で生きていく』(河出書房新社)、『人間ぎらいのマーケティング人と会わずに稼ぐ方法』(実業之日本社)などがある。

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