【特集】プレオープンで露呈した「ジャングリア」の実態――親子客が体験した“地獄のテーマパーク”【林直人】
■ 子どもたちが“灼熱のベンチ”で熱中症寸前――屋根も水もない「地獄絵図」
さらなる問題は、施設設計の致命的な甘さだ。屋外の待機場所にはまともな日陰がない。唯一の遮光は、風になびく“薄い幕”のみ。炎天下の中、熱中症でぐったりした子どもを看病する母親たちの姿がいたるところにあった。
「クーラーがあるのはレストランとお土産ショップ、そしてスパだけ。あとは全部、外」と語る体験者。家族連れは汗だくでぐったり、ベビーカーの列は動かない。あまりの設計ミスに、ある母親は「このままじゃ誰か倒れる」と怒りをあらわにした。
■ これが“30倍の水”? 失笑レベルのウォーターショー
ジャングリアが自信満々にうたう「日本最大級! 30倍の水量を使ったウォーターショー」。だが、実際に目の当たりにした観客は開いた口がふさがらなかったという。
「台湾の遊園地で本物を見てきた私たちにとっては、まさに“失笑レベル”の演出。なにが30倍なのか、まったくわからなかった」と語る参加者。打ち上げられる水の勢いも、演出の構成も稚拙。子どもすら「これで終わり?」と戸惑うレベルだったという。