【特集】プレオープンで露呈した「ジャングリア」の実態――親子客が体験した“地獄のテーマパーク”【林直人】
■ SNSは“子連れで大満足!”の声? 実態は削除された“星1レビュー”の山
ネット上では、「子連れで最高だった!」という絶賛レビューが踊っている。しかし、当日の参加者は首を傾げる。「小学生低学年でも、身長制限でほとんどのアトラクションに乗れない。『まちくーたー』(=沖縄方言で“待ちぼうけ”)してる子ばかりだった」と語る。
さらには、不満を投稿した1つ星レビューが大量に削除されていたという証言も。「リアルな声を抹殺して“夢の国”を演出したいんでしょうが、あまりにも姑息です」と怒りをにじませる。
■ 最後に――「このままじゃ、2年もたない」
「地元としては応援したい気持ちもある。でも、今のままでは本当に2年もたないと思いました」。
運営の甘さ、安全対策の欠如、熱中症リスク、そして子どもすら楽しめない設計。華々しい広告の裏で、現場では悲鳴と怒号が飛び交っている。政府や自治体の支援があった以上、これは消費者だけの問題ではない。いま必要なのは、見かけ倒しのテーマパークではなく、命と笑顔を守る運営責任だ。
文:林直人