上皇さまが心臓治療で東大病院に入院「症状の改善が見られないため」と宮内庁

上皇さま(91)が心臓の新たな投薬治療を行うため14日、東大病院に入院された。
上皇さまは午後3時半ごろ、上皇后さまに付き添われて、入院先の東大病院に入られた。
宮内庁によると、上皇さまが患っている「右心不全」と「無症候性心筋虚血」に改善が見られないため、新たな薬を追加するのが適切と医師が判断したという。
新たな薬は心臓の負荷をやわらげる目的で投与されるが、脈が遅くなる徐脈や不整脈になる場合があるため、入院して心電図などを確認しながら薬の量を調整する予定である。
上皇さまは5月上旬に東大病院に5日間入院し、心エコーや冠動脈CTなどの検査を受けた結果、「無症候性心筋虚血」と診断された。
この病気は、自覚症状は無いものの、運動負荷が一定以上かかると心臓の筋肉「心筋」に血液が十分に送れない状態になる。
高齢により冠動脈の動脈硬化も進んでいることが判明しており、現在、投薬治療をしながらお住まいの仙洞御所で生活されている。
上皇さまは、2012年に心臓冠動脈のバイパス手術を受け、翌22年には「右心不全」と診断されており、以降、心臓に強い負荷がかからないよう、薬の服用と水分の摂取制限を続けられている。
宮内庁によると、退院時期は未定で、症状を見ながら今後決められるということである。
文:BEST T!MES編集部