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アメリカ大統領選挙とは一体、何なのか?⑤
大統領選挙は室町幕府と石山本願寺がハイテク兵器を使って戦っているようなもの

倉山満によるアメリカ大統領選挙解説シリーズ第5回

トランプ VS クリントン、第三回の公開討論会も終了。投票日である11月8日も目前のアメリカ大統領選挙。アメリカの世論調査では、クリントンの支持率がトランプをうわまわったといわれています。メディアの報道では、トランプ現象の終焉などの記事もちらほら。日本にとって、アメリカ大統領が誰になるのかは国益を大きく左右する重要事項です。しかし、そもそも日本人はアメリカ合衆国の実像を知っているのでしょうか? 
大きな勘違いアメリカ陰謀論などを正しながら、日米史を振り返る、絶賛発売中の『大間違いのアメリカ合衆国』。中でもアメリカ大統領選とは一体どういう選挙なのか?誰でも理解できるアメリカ大統領選挙をシリーズでご紹介します。

選挙の投票日が火曜日な理由

 アメリカの二大政党が近代政党かと言うと、頭の中身は織田信長で止まっているのですから、もちろん違います。

 前近代的な人たちが、選挙戦術だけ超近代的ということです。

 利権集団と宗教的信念が結びついているので、喩(たと)えるなら、室町幕府と石山本願寺がハイテク兵器を使って戦っているようなものでしょうか。

足利将軍家(室町殿)の邸宅,花の御所(京都アスニー収蔵)

 そして、それぞれの中に派閥があるので、共和党も民主党も全然一枚岩ではありません。

 だから、予備選挙でも、ものすごい火花の散る論戦が繰り広げられるわけですが、予備選挙の中でも、大きいのが二月もしくは、三月にある「スーパーチューズデー」です。

 このときに一気に十数州で予備選挙が行われて、党内の候補者がだいぶ絞られてきます。

 四月にはニューヨーク州のような激戦区で行われ、六月まで続きます。

 ちなみに、選挙の投票日はいつも火曜日で、だから、「スーパーチューズデー」と呼ばれます。

 この理由は、アメリカが歴史的に長く農業社会だったので農民の投票場までの移動距離が長かったこと、また、クリスチャンの国でもあるので、日曜の教会の後でないと投票に出かけられないことが考慮されたからです。

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倉山 満

くらやま みつる

憲政史研究家

1973年、香川県生まれ。憲政史研究家。

1996年、中央大学文学部史学科国史学専攻卒業後、同大学院博士前期課程を修了。

在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務め、2015年まで日本国憲法を教える。2012年、希望日本研究所所長を務める。

著書に、『誰が殺した? 日本国憲法!』(講談社)『検証 財務省の近現代史 政治との闘い150年を読む』(光文社)『日本人だけが知らない「本当の世界史」』(PHP研究所)『嘘だらけの日米近現代史』などをはじめとする「?だらけシリーズ」『保守の心得』『帝国憲法の真実』(いずれも扶桑社)『反日プロパガンダの近現代史』(アスペクト)『常識から疑え! 山川日本史〈近現代史編〉』(上・下いずれもヒカルランド)『逆にしたらよくわかる教育勅語 -ほんとうは危険思想なんかじゃなかった』(ハート出版)『お役所仕事の大東亜戦争』(三才ブックス)『倉山満が読み解く 太平記の時代―最強の日本人論・逞しい室町の人々』(青林堂)『大間違いの太平洋戦争』『真・戦争論 世界大戦と危険な半島』(いずれも小社刊)など多数。

現在、ブログ「倉山満の砦」やコンテンツ配信サービス「倉山塾」(https://kurayama.cd-pf.net/)や「チャンネルくらら」(https://www.youtube.com/channel/UCDrXxofz1CIOo9vqwHqfIyg)などで積極的に言論活動を行っている。



 


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