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水中運動で寝ていた筋肉が目覚めます!

浮力とバランス

リオ五輪、盛り上がりましたね!!

特に競泳は連日のメダルラッシュでした!

個人的には、男子200m×4人のフリーリレーで

銅メダルを獲得したレースが感動しました!!

さて、前回、浮力のメリットとして、

関節に優しいよ!

体が柔らかくなるよ!

というお話をしました。

でもそれだけではないんです。

今回は浮力とバランスのお話しをしたいと思います。

陸上では、重力が上から下にかかっているのは、

誰でも容易に理解できますね。

では、水中はどうかというと、

下から上に向かって浮力という力が働きます。

例えば、頭が少し前に倒れたとします。

陸上なら、足を前に一歩踏み出せば、再び真っ直ぐ立つことができます。

では、水中ではどうでしょうか?

頭が前に倒れると、頭は重力の下向きの力が働きます。

一方、水中の体は浮力の上向きの力がかかります。

すると、体が回転しはじめ「おっとっと。。。」と、

バランスをとろうと手足が勝手に動き始めます。

そして一瞬、沈んでいるような浮いているような、、、

こんな姿勢になると思います。

 

最初は誰でも、こんな感じのちょっとカッコ悪い動きになりますが、

何度かやっているうちに、自然とバランスを取る身のこなしを覚え

上手に浮けるようになります。

 

このように、水中では、常にカラダを立て直すために、いろんな筋肉が働く為、

調整能力が陸上に比べて飛躍的に向上し、

全身の筋肉をバランスよく鍛えることができるのです。

でも、これは筋肉だけに言えることではありません。

例えば、子供の運動会で、保護者リレーに参加したとします。

子供のころは、あんなに簡単にコーナーを走っていたのに、

大人になって久しぶりに走ったら、

足が絡まってぜんぜん自分のイメージどうりに走れない。

こんな経験をした方も多いはず。

どうしてこんなことが起きるかというと、

神経と筋肉の連携がうまくいっていないから。

子供のころは何の苦も無くできたことも、

大人になって運動をしなくなったことで、忘れてしまったのです。

それなら、運動をして忘れた動きを取り戻そう!って頑張ろうとしますが、

実際はうまくいきません。

体重は増えてるし、筋力は衰えてるし、おまけに体は硬くなるしで、

転んで大けが!なんてことになってしまうのです。

ところが、水中ではどうでしょう?

多少動きを失敗しても、水中なので怪我をしません。

おまけに、浮力のおかけで勝手に全身運動になるため

今まで寝ていた細かな筋肉も自動的に目覚め、

それに付随して、忘れかけていた筋肉と神経の連携も思い出すことができるのです。

そのため、水中運動を始めると、

寝ていた筋肉や忘れてしまった動きが目覚めるため、

筋肉が太くなったわけでもないのに、

筋力が上がる!ということになるのです。

中高年の皆さんは、

まず運動をはじめようと思ったら、

浮力の恩恵を沢山得られる

水中運動がオススメというのもうなずけますね(^^)。

それでは、まだまだ残暑が厳しい今日この頃ですが、

水に入ればひんやり気持ち良いです!

どうぞ水着片手に近くのプールへ行ってみてくださいね〜!!

ではでは♪

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内村 とん

うちむら とん

現役競技スイマー兼トレーナー


現役競技スイマー兼トレーナー。

高校の水泳部時代、女の子にモテたい一心で、文化祭で男子シンクロを公演。

この実話が、後に映画『ウォーターボーイズ』となって、本人もビックリ。

現在は、泳げない人を最短で25mスイマーに導く専門家として、

日々、プールを訪れる老若男女に泳ぐ幸せをもたらしている。

今も現役で競技に挑み、スタート台に立つマスターズスイマー。

内村亮名義にて著書『超速でマスターするシンプルバタフライ』

『コアスイム・クロール編』(共にランナーズ社)がある。

公式ホームページ http://www.oyoginonayami.com/


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