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大石あきこ議員「くそ野郎」で一審に負けるも高裁で逆転勝利 司法が提示した「論評」の対象とは?

大石あきこ、山口敬之に完全勝利!控訴審 高裁判決後 記者会見 (2024年3月13日15:00〜) より引用

 

 最後にフリー記者より「大石議員は品がない」と苦言を呈されるシーンも出てきたが、当人は「純粋なアドバイス、ご意見として重要だと思っています」と返して会見は終了した。

 一方、原告である山口敬之氏は、判決について一言もコメントを発していない。Xでも、Facebookでも、YouTubeでも、メールマガジンでも何も述べていない。上告するのかどうかも不明である。

 今回の裁判で改めて認識したのは、全体を見て判断することが重要であるということだ。「くそ野郎」だけを見たら、大石議員は「品がない言葉で相手を誹謗中傷している」と捉えられる。しかし、山口氏の伊藤氏への行動を見れば妥当とも言える。評論や論評を読む際、事件や出来事の背景を捉えてからでないと理解できない場合が出てくる。言論の自由を守るためにもメディアや言論人はもちろん、読む側も注意したいものだ。

 

文:篁五郎

 

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篁五郎

たかむら ごろう

1973年神奈川県出身。小売業、販売業、サービス業と非正規で仕事を転々した後、フリーライターへ転身。西部邁の表現者塾ににて保守思想を学び、個人で勉強を続けている。現在、都内の医療法人と医療サイトをメインに芸能、スポーツ、プロレス、グルメ、マーケティングと雑多なジャンルで記事を執筆しつつ、鎌倉文学館館長・富岡幸一郎氏から文学者について話を聞く連載も手がけている。

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