蛭子流覚悟のススメ「地元長崎にそのままいたら‥‥パチンコばっかりしてたんじゃないですか(笑)」 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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蛭子流覚悟のススメ「地元長崎にそのままいたら‥‥パチンコばっかりしてたんじゃないですか(笑)」

蛭子能収さん30日毎日連載 Q13. 蛭子さんの現在にとって欠かせない出来事と、そこから学んだことを教えて下さい。

「感情を揺さぶる30問30答」第五回は、蛭子能収さん! 漫画家・タレント・俳優(6月には主演映画も公開)として活躍を続ける蛭子さん。自由奔放な発言に隠された、仕事や家庭に対するこだわり、哲学を聞いていきます。
Q13. 蛭子さんの現在にとって欠かせない出来事と、そこから学んだことを教えて下さい。

会社に「辞める」と言わずに東京に出てきちゃったんですよ

 

 18歳の時から長崎で看板屋をやってたんですけど、その仕事を辞めると言えずに「万国博覧会を見に行く」と言って東京に出てきちゃったんですよ。それは今思っても悪いことしたなというのもあるけど、結果「それでよかったな、よく決心したな」というのはありますね。
   そのままいたら看板屋の娘さんと結婚させるつもりだったみたいなんですよ。どうもそういうのが臭ってたというか‥‥。
   そこで東京に行ってなければ、看板屋を立派に継いでたんじゃないですかね。
   もしそうやって東京に出ることなく、地元長崎にそのままいたら‥‥パチンコばっかりしてたんじゃないですか(笑)。
   小学校の頃からパチンコに行きたくて行きたくてしょうがなかったんですよ。だからよくスマートボールの台を真似て、小学校から高校卒業くらいまで何台も作ってたんですよ。
    ギャンブルは出来ないから、台だけでもって。そういう工作とか手動かして物作ることは好きだったんですね。でも二十歳になったら競艇ができるっていうんで競艇に行くようになって。そこは今も変わらんですけど(笑)。

    だから若いうちに外の世界を見た方がいい、なんて言いますけど、俺もそう思いますね。ただその時は相当覚悟を持って。
   長崎にいた頃、東京に出て行ったもののすぐに帰ってくるような人もけっこう多かったんですよ。そういう人たちは周りからも「夢敗れて帰ってきた人」「負け犬だ」なんて噂されますから。
   でもね、1回くらい冒険してもいいですよ。
   失敗したっていいじゃないですか。

明日の第十四回の質問は『最近結婚できない男性が増えてますが、どう思われますか。』です。

 

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蛭子 能収

えびす よしかず

1947年10月21日生まれ。長崎県出身。漫画家、俳優、タレント。



長崎商業高校卒業後、看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家に。



主な著作に『ひとりぼっちを笑うな』『蛭子の論語』(角川新書)『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社)『ヘタウマな愛』(新潮文庫)などがある。



主演映画『任侠野郎』は2016年6月4日より全国順次公開。“4月よりニュース番『AbemaPrime』木曜レギュラーとしてスポーツコーナーを担当。


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