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『真田丸』ファン来訪必至! 信綱・昌輝が眠る信綱寺へ

真田一族巡礼の旅 第2回

『真田丸』ご堪能しましたでしょうか。真田ファンなら何度訪れても、訪れたりない魅力がある真田郷。今回は信繁の父・昌幸の兄弟にあたる信綱・昌輝が眠る信綱寺をご紹介。この信綱寺には信綱の首を包んだといわれる血染めの陣羽織が奉納されており、真田一族ファンは必見です!

信綱寺―非業の死を遂げた兄の名を継ぐ

 

長篠の戦いにて討死した信綱・昌輝兄弟が眠る。もとは横尾家の菩提寺だったが、横尾家滅亡後は信綱が寺を梅ノ木から打お っ越こ しに移築して「打越寺」と称した。信綱亡きあと、兄に替わって家督を継いだ昌幸が、長兄・信綱を弔うため打越寺を位牌所として改修。兄の名をもって「信綱寺」と改称したという。信綱寺へ続く山道に入ると総門(黒門)が威容をたたえてそびえ立ち、門をくぐれば木漏れ日の暖かなアジサイの小径が続く。寺の前には「歴史の丘」があり、真田家が参戦した重要な戦場の軌跡をたどることができる。
 

多くの六文銭をいだく堂々とした本堂

右から昌輝、信綱、信綱夫人の墓
 

 

信綱寺に奉納された血染めの陣羽織

幸隆の死後、真田家当主となった長男・信綱は、「武田二十四将」のひとりとしてその勇猛さを称えられていたが、長篠の戦いが起こった設楽原の地で、弟の昌輝とともに敵の銃弾を浴びて非業の死を遂げる。

しかしその首は敵の手には渡らなかった。信綱家臣の白川勘解由によって、ひそかに持ち帰られたのである。

その信綱の首を包んだといわれる陣羽織が信綱寺に奉納され、「血染めの陣羽織」として信綱の無念を今に伝えている。

 

住所:長野県上田市真田町長8100
アクセス:JR 上田駅よりバス、真田・菅平行きで「横尾」下車、徒歩約15分

 

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かみゆ歴史編集部

ポップな媒体から専門書まで、歴史関連の書籍や雑誌、デジタル媒体やサイトを一生懸命つくっている編集部。ジャンルは戦国、幕末を中心に古今東西を問わず、アート、カルチャー、宗教・神話、観光ガイドなどを幅広く手掛ける。おもな編集制作物に『戦国武将パノラマ大図鑑』(ポプラ社)、『戦国武将イラスト名鑑』、『幕末志士イラスト名鑑』(ともに学研パブリッシング)、『つぶやき戦国武将 天下統一なう』、『新選組巡礼の旅』(どちらもアスキー・メディアワークス)、『日本の山城100名城』、『春秋戦国500年の興亡』(どちらも洋泉社)、『廃城をゆく』シリーズ(イカロス出版)など。

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  • かみゆ歴史編集部
  • 2015.12.19