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「老後のお金を心配する都市ライフ【VS】意外と生活に困らない地方ライフ」沖縄暮らしで学んだお金の話

人生に必要なスキルは「価値判断」と「バランス力」

イラスト:PIXTA

 


「お金があっても足りない!」「定年後が不安だ」というタイトルの配信記事をよく見かけます。若い人には老後のことなんてリアルではないと思われるかもしれませんね。ところが、そうではないんです。20代30代のビジネスパーソンですら老後の生活を心配しているというのですから・・・。そもそも「普通の生活」(もちろん人によってフツーは異なるのはとうぜんですが、そこを敢えて)を送るのにそんなにお金が必要なのか?

 50代から沖縄へ移住して8年。お金のかからない地方暮らしをしている作家・松野大介氏が、そこに住んで学んだ「お金と人生」の本質とは。


2月の国際通り。20度超えで、公園では桜が咲いてます。

 

 先日、このようなweb配信記事を読みました。

「退職金1,000万円、年金月17万円でも東京在住の元大卒サラリーマン「老後崩壊」の悲劇」(幻冬舎ゴールド/2/13)

 他の経済系の配信記事にも、このような老後に必要なお金についての内容が目立ちます。

 貯えがあっても不安だという理由を、前出の配信を参考にすると、

①ローンがまだある

②生活水準が落とせない

③親と、ゆくゆくの自分の治療費、介護費

という3つの要因が多いと思われますが、2030代の若い方にはローンや介護より「生活水準」に興味があると思います。

 貯金があり、それなりの報酬もあるのに、なぜそんなにお金に不安になるほど生活にお金がかかるのか? 

 私の個人的な、お金がかからなく暮らす沖縄暮らしから、地方ライフを考えてみます。

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松野 大介

まつの だいすけ

1964年神奈川県出身。85年に『ライオンのいただきます』でタレントデビュー。その後『夕やけニャンニャン』『ABブラザーズのオールナイトニッポン』等出演多数。95年に文學界新人賞候補になり、同年小説デビュー。著書に『芸人失格』(幻冬舎)『バスルーム』(KKベストセラーズ)『三谷幸喜 創作を語る』(共著/講談社)等多数。沖縄在住。作家、ラジオパーソナリティー、文章講座講師を務める。

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