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三浦瑠麗がテレビ朝日「しくじり先生」に出演する日は来るのか?

適菜収【隔週連載】だから何度も言ったのに 第33回


今春の大阪市長候補者選考に外部有識者として参加していた三浦瑠麗。参院選比例区で日本維新の会から立候補するはずだった長谷川豊。一度は表舞台から消えた人物でも、メディアが腐っている限り、何度でも復活する可能性はある。安倍の主張を垂れ流した『安倍晋三回顧録』も多くのメディアが無批判に宣伝。『日本をダメにした 新B層の研究』を刊行し、売国政治屋・マスコミをのさばらせた近代大衆社会の末路を鋭く分析した適菜収氏の「だから何度も言ったのに」連載第33回。


インスタグラムでセレブ生活ぶりをアピールしていた三浦瑠麗

 

■三浦瑠麗の統一教会ウルトラ擁護

 

 国際政治学者を自称する三浦瑠麗に関する一連の騒動。太陽光発電事業への出資を名目に、およそ10億円をだまし取ったとして投資会社「トライベイキャピタル」本社と代表を務める瑠麗の夫の自宅マンションが東京地検特捜部により家宅捜索されたが、さらには夫の弁護士が統一教会の関係者であったことが発覚。この件に関し、瑠麗は「リリース」なるものを発表。

《一部報道におきまして、夫のビジネスに関わる訴訟を担当している弁護士の方が旧統一教会関係者であるとの記述があり、夫に選任の経緯を確認しました。元検事の優秀な先生ということで5年前に取引先の業者にご紹介いただき、継続的に訴訟を担当していただいていたとのことでした。訴訟については、別の弁護士に担当を代わっていただくとのことです。

 正直、報道を見て驚いております。私としましては、旧統一教会による霊感商法等の活動を一切容認するものではありません》

    *

 夫の弁護士の件だけではなく、瑠麗自身の統一教会のウルトラ擁護だったり、霊感商法の被害に「競馬でスッたのと同じ」と言ったり、統一教会の元弁護士と対談本を出したりしてきたことが指摘されているのにね。

    *

 しかし、瑠麗の言動はどこまで本気だったのか。テレビ番組では「国際政治学者とはどのような職業ですか?」と質問され、「世の中がどうなっていくかを世界規模で大胆に言う職業」と回答。これを聞いたお笑い芸人は爆笑。「専門分野以外のことに口を出し過ぎる」と批判されてきたが、「ではその専門分野は何か」という問いが発生し、誰もが迷宮の中で茫洋とした気分になるというところまで含めて瑠麗のネタだったのかもしれない。

    *

 テレビからは消えたようだが、3年後くらいに「しくじり先生」に登場すると予想。番組を見たことはないけど。

    *

 振り返れば面白いキャラではあった。失笑系というか。202148日には「なんだかよくわかんないが幸せすぎる」とツイート。202276日には「どんなに忙しくても、昼下がりにはちゃんと歩いてシャンパンを飲みにいくわたし、えらいわ」とツイート。20221015日には「端的に言って、幸せすぎる」とツイート。なにかのSOSだった可能性もあるが。どんなに忙しくても昼下がりにはちゃんと歩いて焼酎を飲みにいく私が偉そうなことを言える立場ではありませんが。

    *

 フランク三浦よりニセモノ感は上。

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 タブロイド紙「デイリーメール」や統一教会の「ワシントンタイムズ」の記事を根拠にドヤ顔で語る瑠麗を見ていると、「本当に決まっているじゃないですか。だって『微笑』の記事に書いてあるんですよ」という松尾貴史の昔のギャグを思い出す。

次のページ「愛国者」を自称するバカ

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  • 目次

はじめに−−「B層」とは何か?

✳︎

第一章 内田樹と『日本辺境論』

辺境と偏狭

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

B層グルメと某評論家

B層という言葉が出てきた経緯

なぜ日本はこんなことになってしまったのか

ルース・ベネディクトの『菊と刀』

安倍晋三の行動原理

学問のブレイクスルー

マイケル・ポランニーと暗黙知

百人一首を暗記する意味

「型」を知るということの贅沢

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第二章 自立を拒絶する人たち

白井聡の『永続敗戦論』

終戦記念日という欺瞞

冗談は櫻井よしこさん

「サヨク」と「保守」の自己欺瞞

「主権の欲求不満」の解消

 ✳︎

第三章 「正義」を笠に着る人たち

ウクライナ首都の名称変更は「正義」なのか?

「人間は見たいものしか見ない」

社会的リンチというB層の「正義」

人種問題における「正義」の暴走

「ルッキズム」批判は「正義」なのか?

言葉狩りは「正義」なのか?

若年層に選挙権を与えるのは「正義」なのか?

山本太郎と「正義感」について

 ✳︎

第四章 陰謀論に走る人たち 

「無知の知」と「無恥の恥」

不道徳としか言えない果物屋

「維新に殺される」

新型コロナは「バカ発見器」でもあった

ひっくり返って駄々をこねる老人たち

Yahoo!ニュースのコメント欄

知識はあるけど教養がないバカ

デマは言論の自由にあらず

社会の変化は元には戻らない

99%の人が知らない話

✳︎ 

第五章 無責任な人たち

安倍の次は維新に騙されるB層

メディアの劣化が止まらない

大阪都構想のデマと事実隠蔽

総選挙で湧いてきたB層

✳︎ 

第六章 恥知らずな人たち

飼い犬の遠吠え

安倍晋三の本質を映し出す一枚

ツッコミ待ち政治家だらけの国

日本の崩壊に気づいていないB層

日本最大の権力者は「改革バカ」

「ジューシー」発言は外部の拒絶

悪意なく嘘を重ねる人々

カルト化した自民党広報本部

百田尚樹の「歴史改ざんファンタジー」

日本人は悪に屈したネトウヨ用語を使い騒ぎ出した元首相

✳︎ 

おわりに−−人間は過去を忘れ野蛮は繰り返される

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適菜 収

てきな おさむ

1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171

 

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