AKB新センター・千葉恵里、「ちむどんどん」ライバル役・池間夏海。アイドルたちの「細いは正義」を愛でよう【宝泉薫】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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AKB新センター・千葉恵里、「ちむどんどん」ライバル役・池間夏海。アイドルたちの「細いは正義」を愛でよう【宝泉薫】

千葉恵里

 

 AKB48のメジャー60作目となるシングル「久しぶりのリップグロス」(10月19日発売)がテレビで初披露された。8月29日放送の「CDTVライブ!ライブ! 夏の4時間スペシャル」(TBS系)でのことだ。

 グループ絶頂期を思い出させる王道的なアイドルポップス感も話題になったが、同じくらい注目されたのが、新センターに抜擢された18歳の千葉恵里(えりい)。ツイッターでは「細い」「可愛い」という声があふれ、その圧倒的なビジュアルが衝撃をもたらした。

 筆者にとっても、この衝撃は感慨深い。千葉はスレンダーアイドルのファンにとって、期待の星だったからだ。

 彼女がAKBに入ったのは2015年の「第2回ドラフト会議」。小学校6年生ということを踏まえても、ひときわ小柄で、峯岸みなみに軽々とお姫様抱っこされるほどだった。当時公表された、最もBMIが低いデータは、152センチ29キロ。この「細くて可愛い小学生」がこれからどんなふうに成長していくか、ワクワクと同時に一抹の不安も抱かされた。

 というのも、こういう子が期待通り成長していくとは限らない。第二次性徴が終わると、体型が大きく変化することもあるし、顔立ちだって変化するからだ。

 しかし、彼女は期待を裏切らなかった。誰もが目を見張るような長身のスレンダー美女に成長。現在の身長は165.5センチで、体重は不明だが、162センチのときは40キロだったようだ。そこから太ったようにはまったく見えないので、今は42キロ前後というところだろうか。

 これは彼女が、健康と美意識のバランスを上手くとっていけるタイプでもあるからだと考えられる。3年前にはツイッターで、

「最近デブ活しすぎて 顔太ったやばい。って思って 体重計乗ったら3キロ減ってた。何事。?」「夜に限ってカロリー高いもの 食べたくなっちゃう」

 などとつぶやいていた。また、今年4月には、動画で「チョコが好きすぎる」という悩みを告白。

「イチゴ味のガルボを食べ過ぎて、2キロも太ってしまった」

 と、いかにもアイドルっぽい可愛さで嘆いていた。

 この年頃ならではの食欲とも葛藤しながら、太りすぎないよう気をつけ、ときにはデブ活も取り入れたりして、自己管理してきたのだろう。

 なお、前出の歌番組では、他のメンバーの体型も話題になった。岡田奈々や本田仁美、向井地美音だって細い、というのだ。

 岡田は6年前に摂食障害の診断を受けたことを公表。機能性低血糖や過食嘔吐に悩まされていたと明かした。本田は日韓合同のアイドルグループ・IZ*ONEにいた時期に激痩せを騒がれ、今もその体型を維持している。向井地は3年前に、激太りからの激痩せが注目された。ウォーキング中心で痩せたという。

 ちなみに、本田はAKBの前のシングル「元カレです」のセンターで、岡田はその前のシングル「根も葉もRumor」のセンター。向井地は3年前から、48グループの総監督を務めている。

 千葉も含め、主要メンバーたちがそろって「細さ」でも注目されているのは興味深い。やはり、アイドルにおいては特に「細いは正義」なのだろう。

 ただ、48グループにはもっと細い子もいる。HKT48でセンターに選ばれたこともある、22歳の松岡はなだ。

 48グループ入りしたのは、千葉と同じく「第2回ドラフト会議」。明るい笑顔で人気を集めてきたが、ここ2年ほどは激痩せも話題だったりする。ネットでは「一人暮らしで料理するのが面倒になってってことになってるけど、そんなレベルじゃない痩せ方」という声もあり、現役のメジャーなアイドルでは最も痩せ姫感のある子だ。

 身長は161センチで体重は不明だが、余裕で30キロ台、それも半ばくらいかもしれない。ただ、明るい笑顔は健在で、福岡の早朝番組にリポーターとして出演するなど、精力的に活動している。

 ここで見逃せないのは、痩せたことを残念がるファンもいること。「細いは正義」は必ずしも万能の真理ではない。

 今年の7月には、乃木坂46の山下美月が1キロ太ったと公表し、ファンのあいだで「めでたい」「安心」といった声があがった。1キロとはいえ、スレンダーな子にとっては大きな変化なので、ちょっともったいない気もするが、美の価値観はさまざまだ。

 それこそ、日本以上に「細いは正義」であるはずの韓国のアイドルシーンでも、ウォニョン(IVE)の細さが賛否両論を生んだりしている。前出の本田仁美もいたIZ*ONEでセンターだった子だ。

 なお、グループアイドルから女優に目を移すと、ここにも注目すべき存在がいる。20歳の池間夏海だ。

 今年に入ってからの活躍はめざましく、NHKの「しもべえ」「ちむどんどん」でともにヒロインのライバル役を演じたほか「特捜9」(テレビ朝日系)ではゲストヒロイン、また、戦時中の沖縄を描いた映画「島守の塔」ではヒロインの妹に起用された。

 彼女自身、沖縄で生まれ育ち、高校進学を機に上京。2018年には「シーブリーズ」のCMが話題になった。その頃からスレンダーだったが、最近はさらに磨きがかかり、透明感が増した印象だ。身長は162センチ、体重は前出の松岡はなと似たレベルだろうか。

「ちむどんどん」では、黒島結菜扮する主人公と料理で対決する他校の料理部部長の役。歴代有数のスレンダーな朝ドラヒロインである黒島よりも、ひと回り以上細く見えた。料理部部員のひとりを斉藤由貴の娘でもある水嶋凛が演じていたが、池間のことを斉藤の娘だと勘違いする人も。勘違いに気づいたあと「斉藤由貴の娘があんなに細いわけないか」とツイートをしていて、失礼ながら笑ってしまったものだ。

 なお、池間の夢は朝ドラヒロイン。ただ、ここまで細いとかえってそれが遠のくのでは、という見方もある。体力面や、一般ウケの面で懸念が生じるからだ。

 スレンダーな子の場合、そこが泣きどころでもあり、昨年、元・欅坂46の女優・平手友梨奈が「ドラゴン桜」(TBS系)に出たときも違和感を示す声があがった。バドミントンのトップ選手という役に「説得力がない」というのだ。これが同じく昨年の「風の向こうへ駆け抜けろ」(NHK総合)で演じた競馬の騎手だと、それなりにハマっていた気もするが、なんにせよ、体型によって似合いにくい役があるのは仕方ない。

 それ以上に問題なのは「拒食症?」などといった病気を疑う見方がささやかれることだろう。

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宝泉 薫

ほうせん かおる

1964年生まれ。主にテレビ・音楽、ダイエット・メンタルヘルスについて執筆。1995年に『ドキュメント摂食障害―明日の私を見つめて』(時事通信社・加藤秀樹名義)を出版する。2016年には『痩せ姫 生きづらさの果てに』(KKベストセラーズ)が話題に。近刊に『あのアイドルがなぜヌードに』(文春ムック)『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、最新刊に『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)がある。ツイッターは、@fuji507で更新中。 


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