蒲生氏郷のふるさと・日野⑩鎌掛の山屋敷 | BEST TiMESコラム

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蒲生氏郷のふるさと・日野⑩鎌掛の山屋敷

季節と時節でつづる戦国おりおり第415回

 沢の向こうに、それは見えました。

 

 

 一帯が、山屋敷跡です。一列の石列は、屋敷の石積みの跡でしょうか?ともかく、合流する沢を天然の水堀にして三方を固め、背後は鎌掛城で守られた堅固な要害で、市道にもすぐ繰り出せる要衝を占めたのは、蒲生氏の炯眼でしょう。

 この山屋敷は、氏郷さんに家督を譲った賢秀も隠居城として住んだということですが、天正12年(1584)にこの頑固者さんが亡くなるときには氏郷さんは伊勢松ヶ島に移封されます。賢秀さんは「日野にして」没したと記録にあるので、隠居として山屋敷に残ったまま新領主の下で亡くなったということでしょうか。

 となるとここは賢秀さんご臨終の地でもあり、今回の日野めぐり最後の目的地としてふさわしい締めくくりになったと思います。

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橋場 日月

はしば あきら

はしば・あきら/大阪府出身。古文書などの史料を駆使した独自のアプローチで、新たな史観を浮き彫りにする研究家兼作家。主な著作に『新説桶狭間合戦』(学研)、『地形で読み解く「真田三代」最強の秘密』(朝日新書)、『大判ビジュアル図解 大迫力!写真と絵でわかる日本史』(西東社)など。


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