今回の重賞予想は3月1日(日)に行われる【中山記念 中山 芝 1800m 】を取り上げる。征木由基人氏の結論ははたして……?

■“空気を読む予想家”の腕の見せどころ

厩舎、騎手の分析を中心としたバランス予想で、定職には就かずに馬券だけで生活している生粋のギャンブラー・征木由基人氏に、【中山記念】的中に向けてのヒントをもらった。


 皆さん、こんにちは。征木由基人です。

 今週の中央競馬は無観客という異例の状況下で行われる。これが戦後初めてという緊急事態。以前、無観客競馬が行われたのが、戦火が激しくなった1944年ということなのだから、多くの競馬ファンが経験したことない光景が、今週末の競馬場で繰り広げられることになる。

 こんなことを書くと、災害とお祭りの区別がつかないネットユーザーたちが『第2次世界大戦以来の緊急事態!まるで第3次世界大戦だ!!』と騒ぎ立てるので、あまり大げさに書く気はないのだが、今回の政府の決断は “ハテナ” がどうしても付いてしまう。

 たしかにマスコミも庶民も、きちんと対応しない政府にイライラしていたのは事実だが、だからといって慌てて大きなことをしたところで、その先の先までシミュレーションができていたのか大きな疑問。まるで『勝負レースで日和って、大勝負できなかった人間が、焦って自信のない最終レースで勝負をかけて大枚を張った』かのような愚策に思える。

 さて問題はいつ再開するのか? 春のGIシリーズの頃には感染拡大の歯止めが完全に効いているとは思えない。むしろ南半球でも見つかったことから、暖かくなったから感染が収まると考えるのは危険だろう。感染がストップしなければ、今回イベント自粛をしたことへの整合性が取れなくなる。2月末にコンサートをした人間は不運で、4月にコンサートした人間はラッキーでは、世論が黙っていないだろう。すなわち感染者が週単位でゼロにならないと、安全宣言は出せないという状態。春のGⅠも予断を許さない状況なのは間違いない。

 私は政治家でも政治評論家でもないので、話を競馬に戻すが、最初に話したように今回は76年ぶりの無観客レース。誰もデータを持っていない。

『無観客に強い血統』『無観客に強い脚質』『無観客に強い鞍上』

 全部なし! もちろん人工知能・AIもデータがないのだから力を発揮できなくなった。私としてはここは“空気を読む予想家”としての腕の見せどころ。ということで中山記念の話を進めていこう。

 少頭数ながら、濃密なメンバー構成となった伝統の一戦。例年と違うのは、ここからドバイへという馬が、今年はいないということ。どの馬もこのレース後は少し間隔をあけてレースを挑むため、状態に不安なく出走してくるだろう。

 1番人気は昨年エリザベス女王杯を勝ったラッキーライラックか。「4歳秋まで惜敗が続き、その後、短期免許の外国人騎手の手腕でエリザベス女王杯を勝利して覚醒」というのは昨年の年度代表馬リスグラシューと見事に被る。これはもう今年の飛躍を約束されたような存在…と言いたいところだ。

 もちろん有力の1頭であることは間違いないのだが、前走の香港ヴァーズが正直余計だった。私の予想法として、「日本のレースでは得るものはあるが、海外のレースは日本で得たパワーを吐き出す舞台」と考えている。まだまだ本格化の確証が得られていないのなら、日本でレースを重ねて鍛える必要があったのではないだろうか? 今回は1番人気が想定され、能力は上だが、気持ちが国外に出てしまっている以上、中山記念を勝つイメージは湧かない

 となると、ダノンキングリーが一番信用できるか。前走はハッキリ言えば過剰人気東京コースの勝ちっぷりが評価された馬は、ことごとく次戦で苦労するのが近代競馬の特徴。もう東京競馬場は国内と思わない方がいい。前走負けたことで、中途半端なスケベ心は払しょくされた。皐月賞でも好走しているように本来は中山コースがネックになる馬ではない。この馬こそ、2020年の初戦を勝つことができるかで、今年一年の活躍が変わってくる瀬戸際の馬だ。今回はこのダノンキングリーからの馬券勝負をオススメしたい

 とはいえ、76年ぶりのイレギュラーな開催。何があっても驚けない1日となるのは間違いなさそうだ。


<『競馬最強の法則』編集部による“最強”予想  >

【中山記念】
◎ダノンキングリー
〇インディチャンプ
▲ラッキーライラック


馬単
③ ⇒ ① ⑦