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《ChapterⅢ:私が思う、映画の魅力。》

第3回「映画に取り憑かれた元アイドル・シマザキリノのシネフィルカフェ」

《ChapterⅢ:私が思う、映画の魅力。》

 

 こんばんは、ライター兼俳優のシマザキリノです。すっかり生活の中に秋が馴染んできましたが、みなさまはどんな秋をお過ごしですか?私はNetflixさまのおかげで寝不足の秋を過ごしています。ふふふ。

 さて。今回は私が思う「映画の魅力」について、あれこれお話をしていこうかと思います。

 

 あたたかい飲み物とご一緒にどうぞ、シネフィルカフェ開店です。

 

■映画の魅力って、きっとこれ。

 私が映画の魅力を語るうえで、大切にしている思いがあります。それは「映画があまり好きじゃない人にも、興味を持ってもらいたい」ということです。人の好き嫌いって、本当に人それぞれですから、それを強要したりするのは違いますよね。けれど、私は映画が好きで、自分なりの魅力に気付けているからこそ、映画の素晴らしさを興味がない人にも伝えていきたいと、そう心から思うのです。もしここにも、映画に対してあまり興味がなかったりする方がいらっしゃれば、これから綴ってゆく文章を読んで、少しでも、映画に惹かれてゆくきっかけになればいいな、と思います。

 では、私たちはなぜ、こんなに多くの人たちが「映画」に魅了されるのでしょう。おもしろいから?感動するから?そう、どれも正解。けれど、私が考えたのはちょっと違います。私たちが映画に魅了されるのはきっと、人生の教科書のようなものだから。

 映画のなかの物語には登場人物がいて、彼らを取り巻くさまざまなドラマが私たち観客を楽しませてくれますよね。そのドラマのなかには友情や恋愛、信頼や裏切り、人生においてほとんどの人間が経験するものが描かれています。それに対する彼らの感情との向き合い方や受け止め方。それは私たちが大きな壁にぶつかってしまったとき、解決に必要である大切なヒントになっているのです。

 私の経験でいえば映画「ショーシャンクの空に」を観て、絶対に最後まで諦めない気持ちの大切さを学んだり、ヒッチコックの名作映画「サイコ」では危ない裏の顔を持っている人間もいるのか…と勉強になったり。(笑)映画の登場人物たちを通して、人生に必要な知識をいくつも知ることができた。けれど、映画を「人生の教科書」だと思えるのはこの要素だけではなくて。映画を観ていくうちに、物語自体が私たちの人生と無意識に重なり合っていくからなのだと思います。だからきっと、私たちは映画に魅了されてしまう。それ故、観た人によっては映画の主人公さながらのとんでもない行動に出てしまったりもしてしまうのです。映画に出てきた悪役に魅了され、犯罪を犯してしまう前例もあったり…それほど、映画の影響力って凄まじいので善にも悪にも人を変える力がある。逆に言えば悪人を善人にも変えられる力もある…!ので、映画は世界を救う!!!!私は、そう信じています。

 

■映画が、役立たせてくれたこと

 そんな「映画」が好きだったことで、日常のなかで役立ったことがいくつかあります。まずいちばん大きいのは、映画を通して初対面の人とも親しくなれること。自己紹介や趣味の話で「映画が好きだ」ということで、好きな映画の話で盛り上がったり、最近観た映画の感想を言い合えたり。「映画」が、初対面の人と打ち解けるきっかけになったりするのです。若干人見知り気味の自分にとっては日常生活でとても役立ち、助かっているコミュニケーションツールになっています。(笑)

 そして次に、休日の過ごし方です。映画が好きなおかげで丸一日、朝から晩まで映画を観続けてもまったく苦ではありません。家でひたすら5〜6本観ることもあれば、映画館に一日こもって作品を観れるだけ観る時も。何もすることがなく、だらだら一日を過ごすより、丸一日映画を観終わった後は謎の達成感があるので、罪悪感を感じやすい私にとっては映画の存在が休日にも役立っています。他にも、映画に登場するキャラクターのマニアックなモノマネで楽しめたり、劇場のいちばん良い席を知れたり、ミニシアター情報に詳しくなったり。

 挙げていけばキリがありませんが、映画が好きだということで役立ち、助けられたことはほんとうに多い。それほど、映画が世界に馴染み、認められている文化なのだと思います。

次のページこの映画に助けられました!

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シマザキリノ

タレント・ライター

映画に取り憑かれている。黒髪主義。執筆、演技、トークショー出演等。定期映画館イベント「シネマ夜会」レギュラーコーナー「島崎莉乃のシネマトーク」(FM甲府)BEST T!MS連載「シネフィルカフェ」広告「リクナビNEXT転職のそばに」。



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