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日本の“主権”という概念について考える~対米隷属の結果~

アメリカのトウモロコシを日本が買います!?

最近にニュースで米中摩擦で輸出先に困ったアメリカのトウモロコシを日本が肩代わりする、という不思議なものがあったが、日米間での日本の主権はよく話題になりがちだ。(『日本共産党 政権奪取の条件』適菜収、清水忠史/KKベストセラーズ より)

【主権という概念】

 

適菜  移民政策反対と排外主義はまったく違います。排外主義が人種差別や根拠が脆弱な民族主義に基づくものであるのに対し、移民政策反対は、雇用問題や治安問題、安全保障問題などを含めて、危険性が明確であることから導き出された結論です。言葉の壁や文化の摩擦が生じ、皇室への尊敬の念や国柄自体が変質していく。

清水  だから、アメリカに対してもはっきり「米軍基地、出ていけ」と言うのが本当の愛国者だと思うんです。TPPで日本の農業の関税を撤廃してアメリカの農作物を輸入しろとか、自動車に関税をかけるぞと言われても黙っている。一九九〇年代後半には六三〇兆円の公共事業を押しつけられたこともあります。日本は独立国ということになっていますが、経済や軍事の重要な部分の首根っこを押さえられている。

適菜  むしろ進んで属国になっている。トランプや米国防長官のジェームズ・マティスが横田基地から入国しようが、文句のひとつも言わない。日米地位協定も放置したままです。

清水  パスポートもいらない。

適菜  主権という概念がないんですよ。こういう非常識なことが横行しているのに、メディアもバカウヨも騒がない。先ほども言ったように、日本人は独立なんてしたくないんです。奴隷のトップが奴隷を管理している奴隷の国です。アメリカの五一番目の州になってもかまわないと本音では思っている。丸山和也という自民党の議員が「日本が米国の五一番目の州になれば、『日本州』出身者が大統領になる可能性が出てくる。世界の中心で行動できる日本になりうる」と言いましたが、こういう人間のクズが政権周辺を固めているわけです。

清水  適菜さんは先ほど軍備増強とおっしゃったけど、安倍政権の軍事費は右肩上がりです。二〇一九年度の概算要求で五兆三〇〇〇億円。計上できないものを含めたら、五兆五〇〇〇億円で過去最高です。購入する武器も、オスプレイのようなアメリカではお払い箱になってる欠陥ヘリコプターだったり。イージスミサイルというミサイルを撃ち落とす技術も日進月歩ですから、相手だって、探知されないミサイルを開発するわけでね。そういうことに何千億円もカネを使うということが、果たして妥当なのか。これは財務省も難色を示しましたが、無人偵察機、グローバルホーク。日本は交戦権がないので、外国の領海で無人偵察機は飛ばせませんよ。日本の航空域でしか飛ばせないのだから、有人だろうが無人だろうが同じです。それを大金で買う。そういうこともばかげています。

適菜  ムダなカネを払い続けているのも対米隷属の結果でしょう。

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『日本共産党 政権奪取の条件』
著者:適菜 収、清水 忠史

 

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日本共産党とは相いれない部分も多い。私は、共産主義も新自由主義と同様、近代が生み出した病の一環であると考えているからだ。日本共産党が政権を取る日は来るのか?本書で述べるようにいくつかの条件をクリアしない限り、国民の信頼を集めるのは難しいと思う。そこで、私の失礼な質問にも、やさしく、面白く、かつ的確に応えてくれる衆議院議員で日本共産党大阪府委員会副委員長の清水忠史さんとわが国の現状とその打開策について語った。
――――保守主義者・作家 適菜 収
 
作家・適菜収氏との対談は刺激的であった。保守的な論壇人としてのイメージが強く、共産主義に対して辛辣な意見を包み隠さず発信してきた方だけに、本当に対談が成り立つのだろうか、ともすればお互いの主張のみをぶつけ合うだけのすれ違いの議論に終始してしまうのではないかと身構えたのだが、それは杞憂に終わった。
――――共産主義者・衆議院議員 清水忠史

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  • 収, 適菜
  • 2019.07.08