【西武の新型特急Laviewに試乗】 | BEST T!MESコラム

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西武の新型特急Laviewに試乗

3月16日デビュー「いままでに見たことのない新しい車両」

■噂の新型特急がついに初お目見え

 

新型車両Laviewとレッドアロークラシック。小手指車両基地にて

 

 

「いままでに見たことのない新しい車両」というキャッチフレーズで噂になっていた西武鉄道の新型特急電車Laview(ラビュー)。その報道関係者向け内覧会と試乗会が行われたので、埼玉県所沢市にある小手指車両基地に赴いた。

概要説明と西武鉄道会長の挨拶のあと、まずは内覧会。銀色の砲弾のような車体が目に入る。隣に並ぶ現行のニューレッドアローと比べても、その個性的なフォルムがよくわかる。サイドには従来の車両よりも大きな窓が並ぶ。すでに車内見学をしている人の姿が手に取るように分かるのが興味深い。

 

黄色いシートが目立つ車内

 

 

 

 

車内いたるところにあるデジタル表示板

 

 

いよいよ車内へ。黄色のシートがまばゆいばかりだ。黄色にしたのは、西武と言えば黄色い電車というイメージがあるからだと、デザインを担当した世界的建築家の妹島和世さんのことば。からだが包み込まれるようなシートは座ってみると心地よい。車両の愛称であるLaviewのLはLuxury(贅沢)でLiving(リビング)のような空間からきているとのことだが、前のシートを転換させて4人で向かい合って座ると、まさしくリビングで寛いでいるような錯覚に囚われる。窓が大きく、膝が外から丸見えになりそうな感じなので、鉄道車両に乗っているというよりは、ガラス張りの部屋が動き出したような気分である。

 

すべての座席にコンセントも配備

 

 

 

 

女性には嬉しいパウダールーム。写真の女性は、ホリプロアナウンス室、女子鉄アナウンサーこと久野知美さん

 

 

向かい合わせにすると、背面テーブルは使えないけれど、肘掛あたりからイナームテーブルを取り出してセットすることができる。コンセントも各席にあるので、スマホやタブレットの充電もでき安心して過せる。

車内を移動してみると、トイレも大型の多目的トイレ、男性小用トイレさらには女性が化粧を直すためのパウダールームまであり至れり尽くせりである。

 

 

 

内覧会が終わったあとはいよいよ試乗会である。駅のホームからではなく、車両基地に停まっている車両に飛行機のタラップのような仮設の乗降場所から直接乗りこむのは、なかなか体験できることではない。

あらかじめ指定されたシートに座る。ぎっしり満員ではなく、4人向かい合わせにした席を独り占めできるのは嬉しい。電車はゆっくりと車両基地をスタート。定期列車ではないので、停止や発車を繰り返し、車両基地を出るのを名残惜しむかのように時間をかけてのろのろと進む。入庫する電車や本線を走る電車に遠慮しつつ、ポイントを幾つも渡って、ようやく小手指駅の上り1番線ホームに滑り込んでいった。

しばらく停車して池袋方面へ向かう快速急行が発車した後、追いかけるように動き出した。揺れもなく滑るようにホームを離れる。私が乗った2号車は電動車なのだが、予想以上に静かで快適だ。

さすがに線路際は住宅が多く、広々とした車窓は望めない。それでも、時折、田畑や雑木林が車窓をかすめ、一瞬ホッとする。踏切では、驚いたような表情の通行人がラビューを見送っていた。

 

Laviewの特大サイズの窓

 

 

 

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野田 隆

のだ たかし

日本旅行作家協会 理事

1952年名古屋生まれ。日本旅行作家協会理事。早稲田大学大学院修了。 蒸気機関車D51を見て育った生まれつきの鉄道ファン。国内はもとよりヨーロッパの鉄道の旅に関する著書多数。著書に『テツに学ぶ楽しい鉄道旅入門』(ポプラ新書)『にっぽん鉄道100景』『テツはこんな旅をしている~鉄道旅行再発見』(平凡社新書)『定年からの鉄道旅行のススメ』 (洋泉社新書) 『テツ道のすゝめ』(中日新聞社)『愛知県 駅と路線の謎』(洋泉社新書y)など。



ホームページ http://nodatch.travel.coocan.jp/


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