「オマハの賢人」ウォーレン・バフェット(94)、ついに引退。「グレッグがCEOになるべき時が来た」

「投資の神様」と呼ばれる米投資家ウォーレン・バフェット氏(94)は3日(日本時間4日)、米投資会社バークシャー・ハザウェイの最高経営責任者(CEO)から年内に退任する意向を表明した。
グレッグ・アベル副会長(62)が次期CEOに昇格する方向で取締役会に提案するという。
バフェット氏は米中部ネブラスカ州オマハで開催されたバークシャーの株主総会で、「グレッグ(・アベル氏)がCEOになるべき時が来た」と話し、年内の退任を表明した。
ただし、今後もバークシャーの経営への関与は続けるが、最終的な決定権はアベル氏が担うとしている。
バフェット氏は「私よりもグレッグの方が会社が良くなると考えている」と述べ、アベル氏への信頼を強調している。
アベル氏は鉄道など保険以外の事業を担当し、2021年にバフェット氏から後継者に指名されていた。
なお、バフェット氏の退任表明を受け、約2万人が集まった会場からはスタンディングオベーションが湧き起こった。
米ブルームバーグ通信によれば、バフェット氏の資産は現在1690億ドル(約24.5兆円)、世界5位の巨富を築く。出生地のネブラスカ州オマハにちなんで「オマハの賢人」とも呼ばれている。
文:BEST T!MES編集部