「別人」と語る“山本昌広”がみる山本昌に「あいつ、すごいな」 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

「別人」と語る“山本昌広”がみる山本昌に「あいつ、すごいな」

プライベートな「山本昌広」とはどんな人間なのか――

Q.山本昌広から見た「山本昌」はどんな人ですか?

 やっぱり「別人だな」と思いますよ。テレビで「山本昌」が映っているところを見たりすると、本当は自分のことなのに「あんなにすごいことをよくやったな。200勝もできたなんて、すごいなあいつ」と。

 最初に断っておきますが、私は「山本昌」ではありません。私の本名は山本昌広です。

 ご存じのかたも多いと思いますが、私は1984年から現役生活を32年間続けさせていただきましたから、単純に計算して私が中日に入団した84年以降に生まれた方のなかには、私の本名を山本昌と思っている人も多いのでしょうが、違うのです。

 そもそも、私がなぜ山本昌になったのかというと、90年に山本保司選手が中日に入団したからでした。そこから、彼が96年にトレードでロッテへ移籍するまで「山本昌」「山本保」と区別されていたわけです。この期間に私は、最多勝2回や沢村賞を獲得しましたので、ファンの皆さんの間で「山本昌」がすっかり定着したのでしょう。なので、私のほうから球団に「このまま山本昌でいかせてください」とお願いしたのです。

KEYWORDS:

オススメ記事

山本 昌

やまもと まさ

1965年8月11日、東京都生まれ。神奈川・日大藤沢高から83年秋のドラフト5位で中日ドラゴンズに入団。プロ5年目、88年の米国への野球留学をきっかけに飛躍し、同年8月プロ初勝利。以後はスクリューボールを武器に活躍する。93年に最多勝利、最優秀防御率のタイトルを獲得すると、翌94年には連続最多勝利と沢村賞に輝く。97年にも最多勝利。2006年9月16日対阪神戦でプロ野球史上最年長の41歳1カ月でノーヒットノーラン、08年8月4日の巨人戦で史上24人目となる通算200勝を樹立。通算581試合に登板し219勝165敗。


この著者の記事一覧