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丹波でめぐる明智光秀ゆかりの地⑧波多野秀治の墓の弐

季節と時節でつづる戦国おりおり第475回

 元八上城内屋敷門や誓願寺の波多野秀治墓を順繰りに廻り終えたところで、篠山城下を離れましょう。西南西へ車で10分弱、すぐ近くに次の目的地があります。

 遠景。この山が高城山と呼ばれる、八上城跡です。秀治時代、城内屋敷門も誓願寺さんも、この山とその麓にあったのです。

 八上城跡を登る、春日神社口。ここは波多野氏が敗亡した後、明智光秀や前田玄以・茂勝父子によって新たに設けられた大手口ということで、秀治時代のそれはもう少し東の藤木坂(藤ノ木坂)口です。この日は大雨の影響で藤木坂には土砂崩れの危険があるということで、登山は断念しました。明智光秀はこの山の周囲に堀を何重にも掘り、土塁に塀までつけて波多野秀治を完全包囲したのです。

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橋場 日月

はしば あきら

はしば・あきら/大阪府出身。古文書などの史料を駆使した独自のアプローチで、新たな史観を浮き彫りにする研究家兼作家。主な著作に『新説桶狭間合戦』(学研)、『地形で読み解く「真田三代」最強の秘密』(朝日新書)、『大判ビジュアル図解 大迫力!写真と絵でわかる日本史』(西東社)など。


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