「近代洋画の父」黒田清輝は、楽しくマイペースに生きていた? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

「近代洋画の父」黒田清輝は、楽しくマイペースに生きていた?

歴史上の人物を四柱推命で鑑定! 第44回 ~黒田清輝

○日柱の干支:「丙辰」(ひのえたつ)

 これは「春」の「太陽」を表す。冬を終えた野山を温かく照らし、雪を溶かし、草木を芽吹かせる。そんな温かみのある人物だったのだろうか。

 同様に「丙辰」を持つ有名人として、西郷隆盛の弟、西郷従道や、上戸彩、高橋一生がいる。

※「宿命大半会(しゅくめいだいはんかい)」というゼネラリストの星を持っている!

 日柱の「丙辰」と、月柱の「丙申」の関係は、宿命大半会といい、エネルギーが強く、スケールが大きいことを成し遂げられる。ゼネラリストタイプで、一人で手広く仕事ができる。

 清輝は、画家として外光表現だけでなく、「智・感・情」、「昔語り」など、本格的な西洋絵画の移植に努めた。また、そのほか、1896(明治29)年に創設された東京美術学校(The Tokyo Art School)、西洋画科の指導者となった。後年には、絵画制作のかたわら、貴族院議員や帝国美術院長を歴任し、美術行政家として活躍している。画家であり、教育者であり、美術行政家であり、さらには政治家でもあり…というように、とにかく多彩。清輝の甥にあたる黒田清邦は、「巴里で法律の勉強はやめたはずなのに貴族院議員になったのは、当時、低い地位を余儀なくされていた美術界を、高いところに引き上げようとしたためと聞いている。

 そういえば、『ほんとうは絵を描いていたいけど、議員もしなくてはならないんだ』と実にいやそうに話してくれたのを朧げに覚えている。」と後に語っているが、あくまで清輝の目標は、美術に関することであり、その目標を達成するために、貴族院議員をやっていたということだろう。人一倍のエネルギーを持っている清輝。その全てを難なくこなしてしまう強靭なパワーを感じる。

 同様に宿命大半会を持つ歴史上の人物として、新選組局長の近藤勇や、井伊直弼のブレイン、長野主膳がいる。

 続いて、通変星、蔵干通変星から清輝の性格を読み解いていく。通変星、蔵干通変星をわかりやすく円グラフに表すと下記のようになる。

 

知性…様々な分野の知識が豊富で、何かを学ぶことに喜びを感じる。頭の回転が速く、物事を論理的に捉えることが上手

行動力…頭で考えるよりも行動で結果を出す。未知の分野に挑戦する意欲が強く、交渉力や営業力を磨けば成功できる

人脈…さりげない気配りができて誰とでも仲良くなれる。サービス精神が旺盛でコミュニケーション能力も高く人を動かせる。

自立心…他人に依存することなく、自分が信じた道を突き進む強い精神性。リーダーシップを発揮しフリーで活躍できる。

遊び心…楽しいことを企画する等、生活に遊びを取り入れることが自然とできる。芸術面の才能があり、表現力が豊富。

KEYWORDS:

オススメ記事

妃萃(本名:油川さゆり)

ひすい

青森県八戸市出身。慶應義塾大学 社会学研究科 教育学専攻 修士課程修了、同研究科 同専攻 後期博士課程在学中。2013年鳥海流・鳥海伯萃より四柱推命の指南を受ける。これまで500人以上を鑑定。多数の弟子を輩出。

元放送局報道記者。フリーアナウンサーとして、BS11の番組にレギュラー出演しているほか、ナレーターや司会として活動中。日本の歴史、伝統芸能を伝えるため、歴史勉強会、その他イベントを主宰。自身も大和言葉、辞世の句、武田氏と油川氏等について講演活動を行う。合同会社真己、共同代表。また、2016年6月から「カミムスヒ」というソングユニットで歌手活動を開始。手話検定3級、ホームヘルパー、視覚障害者ガイドヘルパーの資格を持ち、社会福祉活動に積極的に携わる。


この著者の記事一覧