8割の日本人が知らない真実……教員の働きすぎの本当の原因とは |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

8割の日本人が知らない真実……教員の働きすぎの本当の原因とは

前屋毅・著『教育現場の7大問題』が5月25日(金)に配本開始!

部活動、いじめ、脱ゆとり……
報道と現実はこんなにもズレている

画像をクリックすると、Amazonの商品ページにジャンプします。

 教育や学校については、誰もが当事者であり専門家だ。ほとんどの人が学校に行った経験を持っており、また親になってから、我が子の通う学校と関わりを持つケースもある。みなそれぞれ学校に対して思うところがあり、自分の経験に基づき教育について語ることもできるのではないだろうか。
 ただ、自らが当事者であるがゆえに、一面的にしか学校という組織をとらえられなくなっている可能性は否めない。

 たとえば、今、教員の過重労働がメディアによって報道され、話題となっている。そこで、働きすぎの原因として指摘されているのは、主に部活動だろう。部活動の活動日や活動時間に規制を設ける動きも、最近では見られてきた。
 しかし、文科省が公表している「教員勤務実態調査(平成28年度)の集計(速報値)について」によれば、部活動の平日の活動時間は10年前と比べてほとんど変わっていない。土日にしても、たった7分しか増えていないのだ。
 では、この10年間で、教員の時間を大幅に奪うようになった業務は何かというと、「授業」「授業準備」「成績処理」「学年・学級経営」なのだ。過重労働の元凶が部活動にあるかのような論調は、完全なる“作り物”であり、“リアル”からはかけ離れているのである。

 このように、知っているようで実は知らない、学校や教育に関する真実はほかにもある。たとえば、以下のようなことだ。

◎おざなりな学力テストの採点方法
◎格差を助長する教育費の公的負担の少なさ
◎法律違反になっても選ばれているインターナショナルスクール
◎校長のパワハラでうつ病になる教師たち

 誰もが当事者であり専門家でもある教育の分野にこそ、死角はある。そこに光を当てることこそ、教育の諸問題を解決するための最初の一歩になるのではないか。
 そこでジャーナリストの前屋毅氏は、教員、保護者、教育委員会等に徹底取材し、彼らの「生の声」から教育現場のリアルな問題をあぶり出すことを試みた。前屋氏の新著『教育現場の7大問題』は、5月25日(金)より全国書店に配本開始。

【目次】
問題1 全国学力テスト
問題2 教員の過重労働
問題3 受験と格差
問題4 いじめ
問題5 グローバル人材の育成
問題6 アクティブ・ラーニング
問題7 七つ目にして、最も大きな問題

KEYWORDS:

オススメ記事

前屋 毅

まえや つよし

フリージャーナリスト。1954年、鹿児島県生まれ。法政大学卒業。『週刊ポスト』記者などを経てフリーに。教育問題と経済問題をテーマにしている。最新刊は『ほんとうの教育をとりもどす』(共栄書房)、『ブラック化する学校』(青春新書)、その他に『学校が学習塾にのみこまれる日』『シェア神話の崩壊』『グローバルスタンダードという妖怪』『日本の小さな大企業』などがある。


この著者の記事一覧

RELATED BOOKS -関連書籍-

教育現場の7大問題
教育現場の7大問題
  • 前屋 毅
  • 2018.05.26