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誰よりも中国の戦い方を知る。石川佳純の実力はあんなもんじゃない

2020東京五輪。女子卓球金メダルに欠かせない石川佳純の力

■東京五輪でもポイントになってくる「ダブルス」はどうか

 中国オープンはダブルスも注目したい。伊藤美誠と早田ひなの「みまひなペア」のほか、石川佳純と平野美宇の「かすみうペア」が久々にエントリーしているからだ。

 以前に「かすみう」が結成されたときは、お互いにプレーに遠慮が見られ、コンビネーションはあまり良くなかった。今回の世界選手権を経て、絆が深まったであろうふたりの呼吸が、どう変わるのか。

 東京五輪の団体戦は、ダブルスがカギを握る。もし石川、平野、伊藤の3人が代表に選ばれるとしたら、この中でダブルスを組むことになり、左利きの石川の存在がクローズアップされる。

 しかし、石川は下の世代とのダブルス実績がない。一方、同じサウスポーの早田ひなは、伊藤とも平野ともダブルスを組んで好成績を残している。

 言葉を濁さずに書けば「石川佳純を五輪代表に選んだ場合、ダブルスをどうするのか」という課題が現時点であるため、これが「早田ひな待望論」につながっている。石川&平野ペアがうまくいくかどうかは、東京五輪の代表選考も左右する重要事項だ。

 長崎美柚はまだツアーの本戦で上位に勝ち上がっていく実力はないが、「U21」という21歳以下のカテゴリーでは有力選手の一角を占める。U21のトーナメントは大会前半に行われることが多いので、注目して欲しい。

 そしてこれらのワールドツアーは、ITTF(国際卓球連盟)のインターネット中継「ItTV」で観戦することができる。メールアドレスによる会員登録さえ済ませれば、視聴は無料(※ITTFのホームページから「ItTV」にも飛べるほか、世界ランキングや、各大会の組み合わせなども見ることができる)。

 大会の全試合を見られるわけではなく、中継される卓球台が2台か4台か決まっていて、その台の試合のみ観戦できる。

 ワールドツアーをインターネット中継でチェックするようになったら、もう立派な卓球フリークの仲間入り。数カ月後には「フォア前のサーブが…」とか、「伊藤美誠のラバーが…」などと言い始めるだろう。

 今から自分なりの観戦のポイントをつかんでおけば、東京五輪での激闘を深く味わえる。
 

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田端 到

たばた いたる

1962年生まれ。週刊誌記者を経てフリーのライターに。競馬、野球を中心に著書多数。趣味は五輪競技アスリートのSNSを観察すること。卓球は17年アジア選手権と18年グランドファイナルを現地観戦。


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