【地中海・ヨーロッパ戦線に派遣された帝国海軍】 | BEST TiMESコラム

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地中海・ヨーロッパ戦線に派遣された帝国海軍

2ndシリーズ⑧「平和ボケ」日本の幕開け

日本の軍部独走・侵略史観に基づく悪玉扱い、逆の「日本は悪くなかった、悪いのは周りの大国だ」という日本小国史観、海外大国による外圧・陰謀史観。これらの歴史観はすべて間違いだ。『学校では教えられない 歴史講義 満洲事変 ~世界と日本の歴史を変えた二日間 』を上梓した倉山満氏が満洲事変の真実に迫る!

ウィリアム・タフト(1857年~1930年)

■引っ掻き回し屋のアメリカ

 辛亥革命の後、中華民国が建国され、事実上無法地帯になっているものですから、日露英列強は自分の勢力圏は自分で守ろう、ということになります。そしてそういう混乱状態のところに乱入してきたのが、アメリカです。

 日露戦争時のセオドア・ルーズベルトは比較的抑制が効いていましたが、次のウィリアム・タフトは、軍事力のかわりに札束を振り回す大統領でした。セオドア・ルーズベルトの「棍棒外交」に対して、「ドル外交」と言われています。

 セオドア・ルーズベルトは前大統領という立場から、タフト外交を懸念していました。それでも、タフトは日本に喧嘩を売るまでの馬鹿なことはしませんでした。

 ところがここに、ウッドロー・ウィルソンという大統領が登場します。つけられたキャッチフレーズが「宣教師外交」です。自分が頭のなかで考えた正義だけをふりかざします。

 ウィルソン大統領は、列強との国際協調をかたっぱしから無視していきます。日英露独仏の他の大国を無視して、自分だけさっさと中華民国を承認したりします。中華民国建国翌年の話です。

 日本近代史家は英米一体という前提に疑問を持つことなく、「当時の日本は英米中心の国際秩序に逆らった云々」とおっしゃいます。まったく違います。

 
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倉山 満

くらやま みつる

憲政史研究家

1973年、香川県生まれ。憲政史研究家。

1996年、中央大学文学部史学科国史学専攻卒業後、同大学院博士前期課程を修了。

在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務め、2015年まで日本国憲法を教える。2012年、希望日本研究所所長を務める。

著書に、『誰が殺した? 日本国憲法!』(講談社)『検証 財務省の近現代史 政治との闘い150年を読む』(光文社)『日本人だけが知らない「本当の世界史」』(PHP研究所)『嘘だらけの日米近現代史』などをはじめとする「嘘だらけシリーズ」『保守の心得』『帝国憲法の真実』(いずれも扶桑社)『反日プロパガンダの近現代史』(アスペクト)『常識から疑え! 山川日本史〈近現代史編〉』(上・下いずれもヒカルランド)『逆にしたらよくわかる教育勅語 -ほんとうは危険思想なんかじゃなかった』(ハート出版)『お役所仕事の大東亜戦争』(三才ブックス)『倉山満が読み解く 太平記の時代―最強の日本人論・逞しい室町の人々』(青林堂)『大間違いの太平洋戦争』『真・戦争論 世界大戦と危険な半島』(いずれも小社刊)など多数。

現在、ブログ「倉山満の砦」やコンテンツ配信サービス「倉山塾」(https://kurayama.cd-pf.net/)や「チャンネルくらら」(https://www.youtube.com/channel/UCDrXxofz1CIOo9vqwHqfIyg)などで積極的に言論活動を行っている。

 

 

 

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