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「過ちの理由を、絶対に他に求めてはダメだ」 なぜ本田宗一郎は愛されたのか。

【連載】「あの名言の裏側」 第1回 本田宗一郎編(2/4) 本田宗一郎は「若気の至り」を無条件で認めた訳ではない

過ちの理由を、絶対に

他に求めてはダメだ。

どんな場合でも、自分の行動は

自分の意志で決定する

人間でありたい 

──本田宗一郎

本田技研工業(ホンダ)の創業者である、本田宗一郎氏<1906(明治39)年~ 1991(平成3)年>。明治、大正、昭和、平成という4つの時代を生き抜き、日本の発展に大きく貢献した偉大な経営者のひとり。“生涯、一技術者”の姿勢を貫きとおした、人情肌で自由奔放な、進取の気質にとんだ熱血漢だが、ときには、部下にパワハラまがいの鉄拳制裁も辞さなかった。(写真/時事)
 

つまらない“いい子”になるな…

 本田宗一郎は、若手のアイデアや情熱を尊重し、自由にやらせてみることの大切さを数々の自著やインタビュー記事などで唱えています。本田技研工業(ホンダ)が急成長を遂げた一因として、そうした本田氏の姿勢が若手社員のポテンシャルを引き出し、意欲的な技術や斬新なコンセプトへと昇華させていった、常識に縛られない企業風土も大きく作用しているといえるでしょう。

 本田氏は「前世紀の考えから一歩も出られないオトナから『いい子』だなんていわれるようじゃ、そのオトナ以上には伸びやしない。(中略)もしも、ある程度の行き過ぎや過ちがあったとしても、それが前向きの姿勢であり、正しさを信じての行動であれば、それは『若気のいたり』として許されるものだ」(『得手に帆あげて』)と若者を鼓舞します。

 若者からすれば、心強い発言です。たまに激高して灰皿を投げつけられたりしても(前回参照)、「つまらない“いい子”なるな。熱意を持って、自分の信じる道を進め」といった激励の気持ちを感じ取れるのであれば、へこたれずに取り組むこともできます。多少面倒くさいオジさんに翻弄されたとしても、モチベーションは維持できるというものです。

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漆原 直行

うるしばらなおゆき




1972年東京都生まれ。編集者・記者、ビジネス書ウォッチャー。大学在学中より若手サラリーマン向け週刊誌、情報誌などでライター業に従事。ビジネス誌やパソコン誌などの編集部を経て、現在はフリーランス。書籍の構成、ビジネスコミックのシナリオなども手がける。著書に『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』、『読書で賢く生きる。』(山本一郎氏、中川淳一郎氏と共著)、『COMIX 家族でできる 7つの習慣』(シナリオ担当。伊原直司名義)ほか。

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