現役をしながらセカンドキャリアを生きるということ【プロサッカー選手・岩政大樹の現役目線】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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現役をしながらセカンドキャリアを生きるということ【プロサッカー選手・岩政大樹の現役目線】

僕はJリーガーには向いていなかった

Jリーガーをやめて寂しく思う理由

 新しく始めた日々は”生きがい”に満ちていて、Jリーガーをしていたときの”やりがい”とはちょっと違っています。今はまだ小さい息吹ばかりですが、僕の努力と僕の思考次第で、たくさんの人をより良く、サッカー界をより良くしていけるのではないかと考えています。

 結局、選手をやめて寂しくなるのは「一生懸命である自分」を失うことから始まるのだと思います。だから僕は、どんな仕事にもJリーガーとしてもっていた仕事への姿勢をそのままぶつけて挑んでいこうと心掛けています。

 2018年は今年のチャレンジを全て一歩ずつ前に進めていきます。

 プロサッカー選手としては最後の年となるかもしれません。一年かけて取り組んできたチーム作りを大幅にブラッシュアップして昇格を目指します。
 サッカーを伝える仕事も、今年の経験を生かしながらバージョンアップさせていきます。

 きっと来年も慌ただしく過ごすのでしょう。

 目標は、今年僕の頭を独占していった『「考える」とは何か』について整理していくこと。サッカーという正解のない問いに”自分なり”を見つけていく選手を育てるにはどうすればいいか、考え続けていきます。

 さて、「2年目のジンクスとは変化が起こらなくなること」。それを思い出して、来年は地道にコツコツやっていきます。

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岩政 大樹

いわまさ だいき

東京ユナイテッドFC

サッカー選手

1982年1月30日生まれ、35歳。187cm/85kg。ポジションはセンターバック。

山口県出身。周東FC、大島JSCを経て岩国高校サッカー部でプレー。東京学芸大学在学中に注目を集め、2004年鹿島アントラーズに加入。

2007年~2009年鹿島アントラーズのJリーグ3連覇に貢献。自身も3年連続Jリーグベストイレブンに選出される。

2013年鹿島アントラーズを退団。2014年にはタイプレミアリーグのテロサーサナでプレー、翌年ファジアーノ岡山に加入。

強さとクレバーさを兼ね備えたプレーでディフェンスラインのリーダーとして活躍する。2017年シーズンより関東サッカーリーグ1部の東京ユナイテッドFCに加入(コーチ兼任)。東京大学サッカー部コーチも兼任。

2016年シーズン終了現在で、J1通算290試合出場35得点、J2通算82試合で10得点。日本代表国際Aマッチ8試合出場。

2017年9月初の著書『PITCH LEVEL 例えば攻撃がうまくいかないとき改善する方法』を上梓。


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  • 岩政大樹
  • 2017.09.19