【「パラダイス文書」疑惑。漫画家・鳥山明さんに罪はない】 | BEST TiMESコラム

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「パラダイス文書」疑惑。漫画家・鳥山明さんに罪はない

【パラダイス文書】を橘玲氏が徹底解説3/3

国民感情と法律は別物? タックスヘイブンのほとんどは合法

シズカ…でも、鳥山さんしかり鳩山さんしかり、別に犯罪を犯したわけでもないのにかなりネガティブな方向で報道されていますよね。

トオル…そりゃあ、いくら違法ではないとはいえ僕らはなけなしの稼ぎを日本に納めているっていうのに、富裕層はタックスヘイブンで税逃れって納得できないよ!

…たしかに不公平だと感じる人はいるでしょう。過去の例だと、武富士(2010年に倒産)の元会長とその息子による租税回避が有名ですね。

シズカ…武富士って消費者金融サービスの会社でしたよね。それで稼いだお金をタックスヘイブンで節税されたら、確かに複雑な気分になるかも。

…彼らの場合は贈与税を節税するために、息子を香港に住まわせて日本の非居住者にしました。それで一度は税務署から追徴課税を言い渡されたのですが、長男が裁判を起こして、結果最高裁では課税が取り消されています。その時、裁判官は「法律的に合法である以上、国民感情的に許せないから税金をとるということは法治国家としてはできない」といった旨の言葉を残しています。

トオル…国民感情と法律は別物なんですね。

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橘 玲

たちばな あきら

1959年生まれ。早稲田大学卒業。2002年『マネーロンダリング』でデビュー。同年、「新世紀の資本論」と評された『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』がベストセラーに。06年『永遠の旅行者』が第19回山本周五郎賞候補となる。橘玲公式サイト http://www.tachibana-akira.com/


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