川崎F 中村憲剛「タイトルが獲れないのは自分が原因だと……」今だから語れる苦悩 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

川崎F 中村憲剛「タイトルが獲れないのは自分が原因だと……」今だから語れる苦悩

中村憲剛選手12月毎日更新 Q23 ついにJ1で優勝しました。川崎フロンターレとして初めてタイトルを獲得しました。タイトルを獲った率直な心境は?

まるで用意されていたかのようなストーリー

 これまで、自分がフロンターレの歴史を変えたいと思ってプレーしてきましたけど、一人では難しかった。だから力のある選手がどんどん育ってきて、その彼らと一緒になって獲れたことがうれしいですし、ここから先にもつながっていくと思います。きっと今回の優勝は、自分がいなくなった後のチームにもつながっていくはずです。
 だからこそ、このタイミングで獲れたことがうれしかったんです。

 でも、今回のJ1優勝を振り返ったとき少し不思議に感じるのが、クラブとして初めて、タイトルが懸かった試合をホームの等々力陸上競技場でできたんですよね。2008年、2009年と優勝争いをしていたときも、最終戦はアウェイでした。それこそカップ戦の決勝は、ホームではなく別の会場でしたからね。それにフロンターレの草創期を支えてきたオニさん(鬼木達監督)が、監督としてチームを率いていたこと。すべては偶然なのかもしれないですけど、タイトルを獲るときというのは、そうした目に見えない力やストーリーも含めて、ちゃんと用意されているんだなと思いましたよね。

明日の質問は…〈Q24 攻撃的なポゼッションサッカーを志向する川崎フロンターレですが、苦戦すると言われている引いて守りを固める相手の攻略法は?〉です。

KEYWORDS:

オススメ記事

中村 憲剛

なかむら けんご

プロサッカー選手。川崎フロンターレ所属(背番号14)。

1980年10月31日生まれ。東京都小平市出身。6歳のときに府ロクサッカークラブでサッカーを始め、小金井第二中学校、都立久留米高校、中央大学を経て、2003年に川崎フロンターレに加入。2016年、歴代最年長の36歳でJリーグアウォーズ最優秀選手賞を獲得。プロ15年目を迎えた2017年現在も、チームの中心選手として活躍中。


この著者の記事一覧