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世の投資家の逆をいけ!「空売り」を使いこなす

下がったら利益、上がったら損失

ネガティブなイメージを持たれやすい「空売り」という言葉。日本の株の個人ネットトレーダーのパイオニアである冨田晃右さんは、『月1回、10000円から始める株トレード』で「空売り」の実例を紹介しています。

空売り練習ドリル

問1

次の質問に答えてください。 

 

 たとえば、今1450円です。この時空売りしました。(1450円で空売りした。)そして、1100円になりました。(1100円で買った。)

この時、いくらの利益でしょうか?もしくはいくらの損失でしょうか?

(答え)
 350円の利益です。 

 

 空売りの場合は買いの場合とまったく反対で、下がったら利益、上がったら損失となります。ですので、あなたが空売りをした時の心情としては「下がってほしい」ということになります。普通の個人投資家とは反対の心情になっていますね。

 このように空売りの場合は買いの時と反対になりますので、注文を入れる際にも反対の行動をしていきます。

 通常の口座画面ではなく、信用取引口座の画面から信用取引の空売り(正式には売り新規、売建)を選択し、「株価が●●円以下になったら、指値●●円」と注文を入れます。 

 この場合も買いの時同様に逆指値の価格に到達した後の成行はNGです。必ず指値で注文してください。利益確定やロスカットは買いで行いますが、売り新規の後に買う行為のことを「買返済」もしくは「買戻し」と言います。その時の注文は「株価が●●円以上になったら、成行」となります。 

 この場合も通常の買いの後のロスカットの時同様に指値はNGです。逆指値の価格に到達した瞬間に急騰したり、始値が高く始まったりしたときに、買返済できなくなってしまう可能性があるからです。 

 通常買いの場合も、空売りの場合も、逆指値注文を使ってトレードを仕掛ける時は「指値」で、トレードを仕切る場合は「成行」で。これが基本になります。

『自分で決めて、自分で稼ぐ 月1回、10000円から始める株トレード』より構成>

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冨田 晃右

とみた こうすけ

京都府出身、1970年生まれ。株式会社日本トレード技術開発代表取締役。経営コンサルタント、税理士になりたいと思い、同志社大学経営学部に進学するも挫折。在学中より経済の需要と供給や開発経済学を学ぶ。2002年当時、日本にはあまり存在しなかった、株の個人ネットトレーダーを志す。欧米流のトレーディング手法と日本の投資技術を導入、まったくの初心者からやく3年で、安定した利益が出るトレード技術を開発した。



自ら代表を務める「株式会社日本トレード技術開発」が運営する「株式スクール冨田塾」を全国各地で開催。「小額資金しか持たない個人は、投資家として大儲けを狙うのではなく、トレーダーとして長期的継続的に稼げるようになるべき」をモットーに、正統派技術をまじめに教えている。



「個人投資家」ではなく「個人トレーダー」を育成すべく、株価チャートのみを使ってトレーディング手法を導入。チャートパターン認識能力がズバ抜けていると定評があり、「企業業績」「経済情勢」など既存の株式投資において常識とされた情報を一切介さずに、株式チャートのみを使って売買する手法を確立。買いでは急騰銘柄、空売りでは急落銘柄を主に手掛ける



著書に『ここが違った! 株で稼ぐ人、損する人』(集英社)、『確実に稼げる株式投資 副業入門』(ソーテック社)。


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  • 冨田晃右
  • 2017.12.21