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「ケンブリッジ」の攻略法。高合格率のワケ

世界の名門大学「ケンブリッジ大学」【対策編】

GPAは「専攻する科目においての優秀な成績」が重要視される

 では、どのような学生(出願者)が面接のステージまで進めるのでしょうか? 当たり前ですが、出願すれば面接が受けられるわけではありません。その前に厳しい書類専攻があります。書類専攻においては、一般的にケンブリッジ大学はSATなどの点数をより重視しています。従って、応募者はSATやその他の要求されるテストで高得点を収めることがまず重要です。ケンブリッジ大学への出願の際に、例外なくSATのスコアが要求されるわけではありませんが、留学生に対してSATとSAT subject testの両方又はどちらか一方のスコアの提出を課すカレッジもあります。留学生に対して要求される可能性のあるもう一つのテストがAdvanced Placement (AP) テストです。SATやAPテストの点数が書類審査では最も重要であり、面接に進めるか否かを左右する決定要因となります。

 もちろん、だからといって学校の成績(GPA)が全く考慮されないわけではありません。実際、ケンブリッジ大学は留学生の選考の際に彼らのGPAにも注意を払います。合格圏内に入るためにはクラスの上位1~2%以内に入っており、かつケンブリッジ大学で専攻する科目において優秀な成績を修めている必要があります。ここは極めて大事なポイントです。「専攻する科目において優秀な成績」が重要であるということは、自分の成績表を見て、戦略的に専攻を決めたほうが合格率が上がるという事です。成績表を見てみて、良い成績を収めている科目の中で、一番関心があるものを専攻に選ぶ、という専攻の決め方が合格率を上げるうえでは最善です。

 アメリカの名門大学とは対照的に、ケンブリッジ大学は課外活動をそれほど重視していないようです。アメリカの大学ほどその要素は顕著ではありません。応募者は志望理由書内で自身の課外活動に関してアピールすることはできますが、多くの人が2~3文にまとめるべきだと考えているようです。課外活動の分野・内容に関しては、応募者が大学で専攻する分野に直接関係していない限り、それほど強いインパクトを与えることができないのです。仮に自身の課外活動が大学での専攻に直接関連している場合は、それらの経験がない他の応募者との差別化につながる可能性があります。

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山内 勇樹

やまうち ゆうき

株式会社Sapiens Sapiens代表取締役。留学コンサルタント。1980年長崎生まれ、広島育ち。高校時代は体育高校で偏差値39だったが、高校卒業後アメリカ・カリフォルニア州に渡米。公立短大であるLong Beach City Collegeへ入学後、編入でUCLAに入学、卒業。脳神経科(Neuroscience Major)専攻。2006年より、日本にて、留学サポート・英語指導に関するサービスを提供。英語力はTOEIC990点満点、TOEIC SW400点満点。Sapiens SapiensHP:http://sapiens-sapiens.com/



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