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【知っ得「初詣」】ご利益がアップのためのしきたり❶「神社」❷「お寺」初詣の正しい作法Q&A

神仏のご利益にあずかるために、参拝のマナーとしきたりの意味を案内しよう

■クイズの答え

A. しきたりの意味を理解して参拝しましょう。

【神社の場合】

 神社の参拝の作法というと「二拝二拍手一拝(二礼二拍手一礼)」がよく知られている。しかし、この方式が全国で定着したのは明治時代以降のこと。現在でも出雲大社や宇佐神宮のように、「二拝四拍手一拝」を正式としている神社もある。それぞれの神社の参拝作法に合わせるようにしよう。
 ただ大事なのは形式に合わせて事を済ますことではない。しきたりの意味を理解したうえで、謙虚かつ正直な心で祈願することが神様のご利益にあずかる近道だ。

[お寺の場合]

 寺での参拝作法は、神社とは異なる部分もあるが、参道を歩く時に真ん中(正中)を避ける点は同じ。門は仏の世界と俗界の結界なので、くぐる前には軽く一礼する。門の名前は、山門、三門、南大門など、時代や宗派によってさまざま。左右一対の金剛力士像がある仁王門もある。金剛力士は狛犬と同じように、一体が口をあけた阿 形(あぎょう)、もう一体が口を閉じた吽形(うんぎょう)で、宇宙の始まりと終わりを表している。

監修:田中治郎さん
 1946年、宮城県生まれ。宗教研究者、文筆家。横浜市立大学卒業後、おもに仏教書の編集に携わる。現在は、日本の宗教についての執筆、講演活動に あたる。著書に『お寺と神社の作法ブック』(学研)、『面白いほどよくわかる日本の宗教』(日本文芸社)など多数。

 

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田中 治郎

たなか じろう

1946年、宮城県生まれ。横浜市立大学卒業後、出版社に勤務。現在は仏教書やエッセイなどの執筆にあたる。著書に『面白いほどよくわかる日本の宗教』『くじけない心をつくる禅の言葉』(以上、日本文芸社)など多数。


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