実践的な知識を身に着けているかが肝

 MITの実用性重視の考えは、大学のラテン語のモットー"Mens et manus(心と手)"に反映されています。つまり「知識」と「実用性」の間につながりがあるべきだということです。学生はただ知識を吸収するだけでなく、新しいアイデアと発明のひらめきによって、その知識を実用可能としなけれればなりません。

 MITでは表面的に学んで良い成績を取ることよりも、実践的な知識であり知恵を得ることに重きを置いています。この考えは新入生の成績評価にも反映されていて、新入生は最初のセメスターでは、合格/記録なし(合格水準に至らず単位取得が認められない成績)という形で成績がつけられます。これは他の名門大学にはない、非常に稀で画期的な方式です。これにより、新入生は良い成績を取ること(ストレートAを狙うなど)にとらわれずに、真の知識を、好きなように吸収していけるのです。

 受験生はこうした背景を意識して、なぜこのようなアカデミアがなぜ自分に向いているのか、何を成したいのか、出願エッセーでしっかり伝えましょう。どの学校もそうですが、自分が見えていて、学校が見えていて、そのアフィニティー(相性、親和性)をしっかり、明確に伝えられるエッセーが、合格を勝ち取れるエッセーです。ホームページにある情報をもとに表面的なことを書いただけのエッセーは、表面的で実のないものを好まないこの大学には刺さりません。

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