中国では規制も。ICOはこれからどうなるのか? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

中国では規制も。ICOはこれからどうなるのか?

仮想通貨で知る、ブロックチェーン入門③

ICOによるリスクとは?

 ここまでは、メリットについて触れてきましたが、気になるのがリスクについてです。

 ICOを行う企業やプロジェクト側は、発行したコインやトークンが法的にどのような扱いになるのかについて、細心の注意が必要でしょう。

 その後の法整備の動向次第では、違法ないしは規制の対象となる可能性を考慮しなければいけません。

 ICOに参加する投資家側は、株式などとは異なり、コインやトークンは、企業やプロジェクトの経営権を担保するものでないことを認識しなければなりません。したがって極端な話、ICO後にサービス開発をストップされて、そのコインの価値がなくなってしまうという可能性もあります。

 さらに仮想通貨およびブロックチェーン関連プロジェクトは、難解なものが多いほか、ホワイトペーパーと呼ばれる目論見書も英語で書かれていることが多いため、十分に理解することが難しく、不十分な情報のまま投資を行なってしまう可能性もあるでしょう。

 加えてICOの名前を借りた詐欺も横行しているため、細心の注意が必要です。

KEYWORDS:

オススメ記事

森川 夢佑斗

もりかわ むうと

京都大学在学中にAltaApps株式会社を創業し、仮想通貨のウォレットアプリ開発やブロックチェーンに係るコンサルティングを行う。現在は、株式会社Gincoの代表取締役として、仮想通貨時代の新たな銀行の構築を目指す。著書に『ブロックチェーン入門』(ベスト新書)、『一冊でまるわかり暗号通貨2016~2017』(幻冬舎)など。


この著者の記事一覧