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代ゼミ脱落で「二大予備校」時代に。最終決戦を制するのは?

予備校は生き残れるか②

●代ゼミ校舎大量閉鎖のショック

 代々木ゼミナールが2014年度末(2015年3月)をもって多くの校舎を閉鎖する、そして全国模試もやめてしまう――このニュースは、予備校界に関心を持つものすべてに、大きな驚きを与えた。これにより、優良な不動産を持っていた代ゼミに対し、「代ゼミは不動産業へと転換するのか」と揶揄する声も聞かれた。

 代ゼミの総資産は、14年3月には4,406億円を超え、15年3月でも4,260億円以上となっている。これに対し河合塾は、15年3月で1,792億円以上、駿台予備学校は同じく637億円以上となっている。

 確かに資産面では、代ゼミの存在感は圧倒的かもしれない。しかし全国ネットワークの校舎を縮小し、全国模試もやらないということになれば、「三大予備校」の地位を降りても当然のことだろう。

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小林 拓矢

こばやし たくや

1979年山梨県甲府市生まれ。早稲田大学卒。フリーライター。単著『早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした』(講談社)、共著に首都圏鉄道路線研究会『沿線格差』『駅格差』(ともにSB新書)など。


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