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名将・加藤清正の生誕地は……豊臣秀吉の実家のとなり!

鈴木輝一郎 戦国武将の史跡を巡る 第32回

岐阜在中の歴史作家・鈴木輝一郎がゆるりとめぐる、戦国武将の史跡。
つい見落としてしまいがちな渋い史跡の数々を自らの足で訪ね、
一つ一つねぶるように味わい倒すルポルタージュ・ブログシリーズ開幕!

昔は田畑ばかりだった 加藤清正生誕地

 加藤清正は豊臣秀吉の遠縁にあたる者だそうで、秀吉の出世を聞いた遠縁の者たちが、われもわれもとツテを頼って見込みのありそうな者を秀吉のところに預けたそうな。

加藤清正像

  加藤清正もそのひとり。どこで生まれたんかいなとおもって探してみると、なんのことはない、豊臣秀吉の生まれたところのすぐ隣。正悦山妙行寺という日蓮宗のお寺が建っています。

加藤清正生誕地

 戦国時代の史跡としては珍しく、車を使わずに行けます。JR名古屋駅から地下鉄東山線に乗って中村公園駅でおります。

 戦国時代~江戸時代初期の聞き書き書『祖父物語(朝日物語)』をひもとくと、秀吉が天下をとったあと、徳川家康とこのあたりを馬ですすめていたとき、
「わしが子供のころ、鎌をもってこのあたりの田んぼでわしを追い回した奴がおった。仕返しにぶっ殺してやりたいがどうしておる」
とたずねたところ、
「本人も息子も死にまして、孫ならおりますが」
「うーん……孫では仕返しするには縁が遠すぎる」
 なんてことがあったそうな。
 秀吉さん、けっこう執念ぶかいっす。

 それにしてもこのあたり、名古屋駅からすぐ近く。とてもそんな草深い土地だったとは思えないほどなんであります。
 振り返ると名古屋のツインタワーが……いや、これは撮影ポイントが近すぎますけど。

名古屋ツインタワー

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鈴木 輝一郎

すずき きいちろう

作家

1960年岐阜県生まれ。小説家。歴史小説『浅井長政正伝』『戦国の凰 お市の方』など著書多数。2008年には著作が50冊に達した。

日本推理作家協会・日本文藝家協会・日本冒険作家クラブ会員。


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