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なぜ三浦皇成騎手はリーディングジョッキーを獲れないのか⁉

今年のJRA全国騎手リーディングは1位から8位までを関西騎手が占めており完全な西高東低の図式。今年下半期で巻き返しをはかる関東ジョッキーの有望株はたして誰だ?


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■現在、関東リーディングジョッキーは吉田隼人騎手だが…

三浦皇成
三浦皇成騎手(2020年成績:1着35回 2着24回 3着22回 JRA通算820勝 20年6月22日現在) 写真⦿フォトチェスナット

  現在、JRAの関東リーディングは?と聞かれて即答できる人はどのくらいいるだろうか。毎週、騎手リーディングをチェックしているようなファンでなければ分からないだろう。とあるスポーツ紙記者は次のように語る。

「ルメール騎手は所属こそ栗東だけど実際は関東騎手のようなもの。関東の調教師だとルメールはこっち(関東)に所属している感覚らしいよ。先週終了(6月22日)時点での関東リーディング1位は吉田隼人騎手。まったくと言っていいほど関東の調教師には認識されていないよね」

 というのも、吉田隼人騎手は所属こそ関東だが、2場開催時は関西圏での騎乗が中心。3場開催ならローカルと徹底している。

「つまり、関東主場で騎乗している騎手じゃないってこと。だから、調教師連中はまったくといっていいほど関東リーディングが誰だか認識していない。ただ、新型コロナ騒動がこのまま簡単に終息するとは思えない。今後、4月、5月に見られたような移動制限が復活しても不思議ではないことを考えると、ローカルや関西圏で騎乗している騎手がリーディングというのはいただけない状況だよね」

 現在、吉田隼人騎手に続いて勝ち星を挙げているのが三浦騎手。同騎手に集まる期待は周囲が思っているよりも大きいといえる。

「戸崎騎手が復帰して割を食うところもあるのは確かだけど、昔ほど尖っているようなところもなく、周囲と軋轢を生むことはなくなったし、加藤征厩舎など関係性が10年振りに復活したところもある。1年目には武豊騎手の記録を抜いたわけだから、元々の期待度も高いはずだしね。それに何と言っても30歳と若い」

 ただ、三浦騎手が関東リーディングを奪取し、三浦時代を築くには時間がかかると言われている。

「勝ちを期待できるリーディング上位厩舎などからの依頼が少ないんだよね。最近は国枝厩舎からの依頼が増えていて、勝ち星を積み重ねている要因のひとつだとは思うけど、昔、縁が切れたH厩舎や引退が近いものの馬質が揃っているF厩舎などからの依頼がない。また、関西馬も依頼が少ないから、どうしても伸び悩んでしまうところはある。ただ、30歳前後で関東の上位に名を連ねることができそうなのは三浦騎手だけ。某騎手も年齢は近いし大牧場のバックアップも凄いんだけど、今年は勝ち星が伸びていない。
 ルメール騎手がほぼ関東所属騎手みたいなものだし、レーン騎手などが短期免許で関東を主体に活躍するなど厳しい状況は続くけれども、JRA生え抜きの騎手だし周囲には、もっと頑張れ、今年はチャンス、と応援している関係者も少なくないよ」

 JRAでのGI勝利も期待される三浦騎手。度重なる大きな怪我を乗り越え、応援している関係者も少なくないのなら、一気に大輪を咲かせることもあるかもしれない。

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競馬最強の法則 編集部

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